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AI時代のオブザーバビリティをどう考える? DatadogでブラックボックスなLLMも観測可能に!

【18-A-3】LLMを入れたら障害対応が地獄に?Datadogで考えるAI時代の運用設計

AI時代のオブザーバビリティはどうあるべきか

 LLMを組み込んだシステムの運用には、従来の障害対応とは異なる戦い方が必要だとわかった。とはいえ、挙動は確率的で再現性がなく、出力にも揺らぎがあり、モデルの内部はブラックボックスというLLMの特性を鑑みると、もはやあきらめるしかないようにも思えてくる。

 けれども萩野氏は、「対処法は意外とシンプルで、見るもの(=観測対象)を変えればいいだけだ」と強調する。

 AI時代のオブザーバビリティは、「壊れたら気づく」「障害が起きたら気づく」といった単純な話ではない。なぜそうなっているのか、「“説明できる状態”をつくること」がゴールとなる。

 さらに言えば、LLMを組み込んだシステムでは、従来システムのように「壊れたor壊れていない」という二元論で捉えることはできない。より複合的なものとして、障害という概念そのものを再定義する必要があるのだ。

AI時代のオブザーバビリティは、説明責任を果たすために必要
AI時代のオブザーバビリティは、説明責任を果たすために必要

 そのうえで萩野氏は、LLMを組み込んだシステムの場合、最低限見るべきシグナルとして、次の4つを挙げた。

レイテンシ

 どのくらい遅いのか。その遅さは、毎回コンスタントなのか、それとも揺らぎがあるのか。LLMは、外部APIのようにクラウド経由で呼び出されるものであり、膨大な計算を行う推論エンジンでもある。そのため、応答時間の遅延が発生しやすいコンポーネントだと言える。したがってLLMを組み込んだ時点でレイテンシは主要な観測対象になる。

エラー

 タイムアウトやレート制限といった従来のシステムでも生じていたエラーに加え、トークン超過やポリシー違反など、LLMの利用に伴って顕在化しやすいエラーも増えてくる。これらを監視し、発生の有無を観測する必要がある。

入出力の関係

 これも従来のシステムとは大きく異なる点だ。同じ入力に対して出力が揺らいでいないか、揺らいでいるならどの程度揺らいでいるのか。入力の細微な変化に対して、出力が過度に変わっていないか。こうしたふるまいを観測しなければならない。

コスト

 サービスの提供形態上、LLMは使用量が増えれば増えるほど、コストが増えていく。そのため、従来のシステムでいうところの障害や不具合、エラーや性能劣化によって、想定外にトークンが増加するとコストがかさみ、運用ダメージとして着実に蓄積されていく。

 LLMを組み込んだシステムでは、CPUやメモリだけを見ていても、その変化に気づけない場面が増えている。もはや問題の中心は、インフラのような物理的・技術的レイヤーから、ふるまいや出力に影響を与える“意味のレイヤー”へと移ってきているからだ。

次のページ
「LLM Observability」で観測可能になるものとは

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

 フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり...

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山出 高士(ヤマデ タカシ)

雑誌や広告写真で活動。東京書籍刊「くらべるシリーズ」でも写真を担当。

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提供:Datadog, Inc.

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/23484 2026/03/23 11:00

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