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ComponentZine(ActiveReports)byメシウス(AD)

ActiveReportsJSとWijmoを使って業務システムへ帳票機能を組み込む

第2回

FlexGrid選択行から帳票を表示する

 ここからは、WijmoコンポーネントとActiveReportsJSを連携させるパターンを解説します。まず、FlexGridで選択した受発注データを帳票として表示するパターンです。

データフロー

 連携のデータフローは以下の通りです。

FlexGrid(行選択) → React State → ActiveReportsJS Viewer

 FlexGridのselectionChangedイベントで選択行のデータを取得し、Reactのstateに保存します。「帳票を表示」ボタンのクリック時に、stateに保持したデータをフラット化してActiveReportsJS Viewerにバインドします。

実装

 FlexGridと帳票Viewerを左右に配置し、受発注データを選択すると右側に帳票が表示されるコンポーネントを作成します(リスト5)。

[リスト5]src/components/OrderReportView.tsx(FlexGrid → Viewer連携・抜粋)
export default function OrderReportView({ orders }: OrderReportViewProps) {
  const [selectedOrder, setSelectedOrder] = useState<SerializedOrder | null>(null);
  const viewerHostRef = useRef<HTMLDivElement>(null);
  const viewerRef = useRef<any>(null);

  // FlexGridの行選択イベント
  const handleSelectionChanged = (sender: any) => {
    …中略(sender.collectionView.currentItemからorderを特定してsetSelectedOrder)…
  };

  // レポートを表示
  const handleShowReport = useCallback(async () => {
    if (!selectedOrder || !viewerHostRef.current) return;
    …中略(レポート定義取得)…
    // 選択された受発注データをフラット化してバインド
    const flatData = flattenOrder(selectedOrder);
    reportDef.DataSources[0].ConnectionProperties.ConnectString =
      "jsondata=" + JSON.stringify(flatData);
    …中略(Viewerの初期化とレポートオープン)…
  }, [selectedOrder]);

  return (
    <div className="flex gap-6">
      <div className="flex-1">
        <FlexGrid itemsSource={view} selectionChanged={handleSelectionChanged}
          isReadOnly={true} selectionMode={2}>
          …中略(FlexGridColumn定義)…
        </FlexGrid>
        <button onClick={handleShowReport} disabled={!selectedOrder}>帳票を表示</button>
      </div>
      <div className="flex-1">
        <div ref={viewerHostRef} style={{ height: "500px" }} />
      </div>
    </div>
  );
}

 selectionChangedイベントでは、sender.collectionView.currentItemで現在選択されている行のデータオブジェクトを取得できます。取得した受発注データをflattenOrderでフラット化し、レポート定義のConnectStringへ設定すると、帳票に反映されます。

 図6は、FlexGridで受発注を選択した状態の画面です。

図7:FlexGridで受発注を選択し帳票を表示
図7:FlexGridで受発注を選択し帳票を表示

まとめ

 本記事では、ActiveReportsJSのデータバインドの仕組みを解説し、WijmoのFlexGridと連携させる実践的なパターンを実装しました。ポイントを振り返ります。

  • データバインド:レポート定義のConnectString"jsondata=" + JSON.stringify(data)を設定する
  • Server Component連携:データ取得はServer Component、UI表示はClient Componentに分離する
  • ネストデータの伝票表現:Order + OrderItem[]をフラット化し、=First()でヘッダーを表示する
  • Wijmo連携:selectionChangedイベントでReact Stateを更新し、Viewerにバインドする単方向データフロー

 なお、サンプルコードにはTreeViewとFlexGridを組み合わせた複合パターンも含まれているので、あわせてご参照ください。次回は、ActiveReportsJSのレポートパーツとマスターレポートを活用して帳票の共通部品化・テンプレート管理を行い、さらにActiveReportsJS Designerを組み込んで「現場担当者が自分で帳票レイアウトを修正できる」仕組みを実現します。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 中川 幸哉(ナカガワ ユキヤ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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