検証結果
deploy-on-awsは、既存アプリをAWSへ載せる際の初期設計から実装までを支援するツールとして、一定の精度とスピードを兼ね備えていると確認できました。更に「ベストプラクティス準拠の構成案とその見積もりを素早く得たい」、「AWS実装のたたき台を短時間で複数比較検証したい」というケースでも大きな効果が期待できます。
また、運用監視設計・IAM 権限設計・セキュリティ設計などの初期提案は不十分だったことから、商用システムの開発を見据える場合は、要件を詳細化してインプットする必要があると言えます。サービスの選定理由は明確に示される一方で、リソースの詳細設定は生成過程が見えにくく、確認負荷が高いことも課題になると考えています。
活用に向けた考察
1. 他プラグインへの展開
今回の検証では、referencesに基本方針が定義されている領域ほど高精度なアウトプットが得られやすく、referencesに定義されていない領域は不十分な提案になりやすい傾向が見られました。Agent Plugins for AWS内の他プラグインも類似したファイル構成を持つことから、使用する前にREADMEだけでなくreferencesを確認することで、得意領域と補足すべき領域を予測できるのではないでしょうか。
2. 組織での活用方針
また、単発の開発利用であれば、不足する要件を自然言語で補う使い方でも十分価値を発揮するはずです。一方、組織における継続的な利用で品質を安定させたい場合は、標準フレームワークやIaC記述ルールといった基本方針を毎回プロンプトで補うのではなく、referencesのデフォルト設定をカスタマイズする方法も検討の余地があります。
referencesをカスタマイズするには、GitHubからローカルへリポジトリをクローンして使用します。最新情報を反映した状態で利用する観点では、Marketplace経由でのインストールが推奨されているため、目的に沿った活用方法を選択いただく必要があります。
まとめ
今回はAgent Plugins for AWSのうち、deploy-on-aws についてご紹介しました。今後はプラグインの対応領域が広がることで、AWS活用の幅広い場面を支える仕組みへと発展していくことが期待されます。
AWSに限らず、AzureやGCPでも同じような取り組みが進んでおり、AIを活用した開発手法の発展にも引き続き注目していきたいと思います。
本記事が今後のAWS活用のお役に立てば幸いです。
