Debianプロジェクトは2月14日、フリーのLinuxディストリビューション「Debian GNU/Linux 5.0」(コードネーム「lenny(レニー)」)を公式リリースした。2007年4月にリリースされた4.0「etch(エッチ)」以来、22カ月ぶりのバージョンアップとなる。
Debianプロジェクトは2月14日、フリーのLinuxディストリビューション「Debian GNU/Linux 5.0」(コードネーム「lenny(レニー)」)を公式リリースした。DebianのWebサイトからイメージファイルを無償でダウンロードできる。
今回のバージョン5.0は、2007年4月にリリースされた4.0「etch(エッチ)」以来、22カ月ぶりのバージョンアップとなる。主な特徴は次のとおり。
- Linuxカーネル2.6.26
- Linux標準仕様
LSB(Linux Standard Base)3.2、FHS(Filesystem Hierarchy Standard)2.3に準拠 - 12種類のプロセッサアーキテクチャ
従来のIntel x86(i386)、Sun SPARC(sparc)、PowerPC(powerpc)、Intel Itanium(ia64)、MIPS(mips、mipsel)などに加え、ARM EABI(armel)を新たに含む - 23,000を超えるソフトウェアパッケージ
etchのパッケージ全体の72%にあたる約13400個が更新され、さらに7,700以上が追加された - デスクトップ環境
X.Org 7.3の統合、GNOME 2.22やKDE 3.5.10、OpenOffice.org 2.4.1など - セキュリティ向上
SELinuxパッケージの優先度が標準(standard)に変更され、デフォルトでインストールされる(ただし無効に設定されている)など - EeePC(ASUS)などのネットブックをサポート
- OpenJDK 6.0
Javaの開発および実行環境がOpenJDKに - Debian Live
amd64およびi386アーキテクチャ用のライブCD/DVDを提供
Debian GNU/Linux 5.0「lenny」は、MIPSアーキテクチャ移植版のメインサポーターだったThiemo Seufer氏に捧げられている。Seufer氏は、2008年12月26日に交通事故で亡くなった。
なお、Debianのコードネームは、ディズニー映画「トイ・ストーリー」のキャラクター名から取られており、今回の「レニー」はオモチャの双眼鏡。
【関連リンク】
・Debian GNU/Linux 5.0がリリース
・Debian GNU/Linux 5.0 (lenny)リリースノート (Intel x86 用)
・NewInLenny:Debian Wiki
・Debian Live Project
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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