フリーソフトウェアとオープンソースのカルチャーは確実に広がっている。西アフリカのナイジェリア北部の町カーノ(kano)のBayero大学で3月6日~9日、第一回の「フリー・アンド・オープンソース・ソフトウェア・ナイジェリア」が開催された。500人の開発者や学生が集まり、FOSSについて多くのことを学んだ。
フリーソフトウェアとオープンソースのカルチャーは確実に広がっている。西アフリカのナイジェリア北部の町カーノ(kano)のBayero大学で3月6日~9日、第一回の「フリー・アンド・オープンソース・ソフトウェア・ナイジェリア」が開催された。500人の開発者や学生が集まり、FOSSについて多くのことを学んだ。
現地のスピーカーのほか、ゲストスピーカーとして、KDEプロジェクトを統括するKDE協会(KDE e.V.、注1)のAdriaan de Groot氏(法務担当ヴァイスプレジデント)と、Kubuntu(KDE版Ubuntu)コア開発者のJonathan Riddell氏が招かれ、FOSSの考え方やツールの使い方、それぞれのプロジェクトの紹介まで多岐にわたってレクチャーした様子が、両氏のブログでそれぞれ報告されている。
Riddell氏のブログによると、聴衆にはハードコアなハッカーから、フリーソフトウェアの考え方に触れることがまったく初めてという人まで知識レベルにバラつきがあり、氏もまた実際に会った聴衆に合わせてセッションのテーマを柔軟に選択した。FOSSの概論から、翌日にはbugzillaやsvnといった各種OSS開発ツールの紹介、午後にはKDEプログラミング、3日目にはGoogle Mapsにも十分な地図がない状況を鑑みて「Open Street Map」プロジェクトについて語り、最終日は自らが開発に関わるKubuntuを紹介した。
いずれのセッションも長い長いQ&Aを伴って、情報に飢えた聴衆に質問責めにあった様子がうかがえる。聴衆の知識欲には驚いたようで、それほど期待していなかったが、大成功だったと結んでいる。
「e.V.」はドイツ語で「eingetragener Verein(登録協会)」の略。法律で認められた、税制上の優遇措置などを受けられる非営利の公益団体を意味し、日本ではさしずめ「NPO法人」にあたる。
【関連リンク】
・FOSS | FREE AND OPEN SOURCE SOFTWARE NIGERIA
・Rockstars of Nigeria | kdedevelopers.org
・First Free Software Conference Held in Nigeria | KDE.news
・Networking Around the World - Bobulate
・Bayero University(Googleマップ)
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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