FAQ
カードが書けません
この方法を取り入れた方の多くの感想がこれです。しかしよく考えてみると、仕様を明確にし、作業を明確にするということを、作業に取り掛かる前に実施するだけのことですから、書けないわけがないのです。今まで、どれだけいろいろなことが不明確なまま進んでいたかに気づいたと言った方が正しいでしょう。先に目標、ゴールを設定して進む。これがスピードを上げる方法です。正解はありませんのでまずは書いてみて、ゴールを先に設定してから進む訓練をしていきましょう。
やらなくてもよくなったカードは
草創期のXPの本には「捨てる」とあります。しかし現実的には保管しておくほうが良いでしょう。当初の計画から変更がどれほどあったかを振り返る材料になります。いくつかのプロジェクトを経験し、保管していても意味がないのであれば捨てればよいでしょう。
カードがなくならないか心配です
筆者がこの方法で実際に作業を行ってみた際にも、カードが紛失することはありました。なくなったことに気づいたら、その時点でまた作ればいいのです。探すコストと再度作るコストを天秤にかけて判断してください。カードの取り扱いルールを決める、通し番号をつける、管理台帳を用意するなど、紛失しないような仕組みを作るのも有効です。
カードを紙ではなく表計算ソフトで代用するのはどうでしょうか
カードのようなアナログ的手法と、表計算ソフトのようなデジタル的手法には、それぞれ一長一短があることを忘れないでください。紙のカードを使うことで、PCを使わなくても閲覧でき、全体の量を一瞬で把握することも可能です。束にしたり、順序を変えたり、内容に手を加えたり、どれも非常に簡単にコストをかけることなく操作できます。表計算ソフトを使うと、集計が簡単に行えるうえ、紛失の心配は紙よりも低いでしょう。自分たちが達成したいことをまず考え、カードを使った方法をどう実装するかは、自分たちの経験に基づいてKPTで変えていってください。
カードが非常にたくさんできるのですが
この方法の導入直後はカードが多くなります。作業のイメージと実際にかかる時間との差がどれほどあるか見当が付かないので、なるべく細分化しようとするためです。
しかし、何回かこの方法を経験していくと、各作業がどれだけかかるかわかってくるので、イメージできる作業の範囲が大きくなってきます。経験上、新人よりもベテランの方が1枚のカードの作業量が大きい場合が多いです。これは、どれだけ熟練しているかを知るバロメータにもなります。熟練してくると枚数が減ってくるようになります。カードの枚数が減ったとしても、作業をイメージして書かれる見積りなので、その精度は高いのです。
いかがでしたか。次回は、カードを使った進捗管理について解説します。お楽しみに。
