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組込みでアジャイル

【第2回】やるべき作業を洗い出そう


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 今回は、ソフトウェア開発の見積もりや作業の細分化をカードを使って行う方法を紹介します。ここでは、アジャイルプロセスのひとつであるXP(eXtreme Programing)で使用される「ストーリーカード」と「タスクカード」を使います。

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ソフトウェアの作り方

 ソフトウェアの作り方についてきちんと学んだ人がほとんどいない開発現場がある、ということに筆者は時々驚かされます。本を読んだり研修を受けたりという人はいるのですが、言語や設計のように局所的なテクニックばかりを磨き、構想から完成までの大きな流れをどう組み立てていくかについては無頓着なようです。

 一人で開発するならオレ流で何とか乗り越えられても、チームで開発するとなるとなかなかそうは行きません。チームによる開発には、そのためのルール、作り方が必要になります。なんとなく存在する現場のルールをもう一度見直して、改善点をアジャイルプロセスで変えてみてはいかがでしょうか。

 今回から数回に分けて、カードを使ったソフトウェアの作り方を解説していきます。まずは、カードの作り方からはじめましょう。

ソフトウェアの見積り

 いつソフトウェアが出来上がるか。誰もが気になるところです。しかし、これを知っているのは現場の開発者だけというのが現状ではないでしょうか。場合によっては、現場の開発者にさえわからないこともあります。その原因には、以下の項目が挙げられます。

  • 最終的にどんなものを作るのかが明確でない
  • やったことがないので見当がつかない
  • 全体の規模が大きすぎて見積ることができない

 これらをクリアするには、以下が必要です。

  • 見積りの時点である程度分析、設計しておく
  • 過去の経験からのフィードバック
  • 見積りが可能な粒度まで細分化する

 本稿で紹介するカードを使った開発方法は、これらの問題に対するアプローチでもあります。

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この記事の著者

土屋 秀光(ツチヤ ヒデミツ)

(有)スピナッチパワー 取締役社長 http://spinachpower.jp日本XPユーザグループ関西 理事 http://www.xpjug.jp某家電メーカーで15年間、光、無線、電灯線で帯域制御をテーマにした通信用ファームウェア開発に従事。その中で、チームによる開発方法に興味を持ち、200...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/3721 2009/03/23 18:18

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