スタブクラスとスタブメンバーの生成
Microsoft Visual Studio 2005と2008のバージョンには、何も実装することなくスタブメソッドを生成できる「メソッドスタブの生成」のようなオプションがありました。これは、コーディングの過程でプログラミングの流れを中断させないという観点からは非常に有効なものだったと思います。
Visual Studio 2010では一歩前進して、スタブクラスとプロパティメンバーも生成できるようになりました。これは実に便利な機能です。

図4に示すように、インスタンスを作成するコードを書くと、クラスの作成が必要であることをコードエディタが検知し、以下のオプションが表示されます。
- [Generate class for Employee]:このオプションをクリックすると、Employee.csというクラスファイルが現在のプロジェクトに自動的に作成されます。.csファイルにはEmployeeという空のクラスが入っています。
- [Generate new Type]:このオプションをクリックすると、図4‐1のような[Generate New Type]ポップアップウィンドウが表示され、型作成のためのオプションが多数提供されます。

このウィンドウでは、作成する新しい型に付与するアクセスレベル(class、struct、interface、enum)を選択し、新しい.csファイルの追加先プロジェクトを指定します。さらに、新しいファイルを作成する代わりに、指定したファイルに型を追加することもできます。
同様のフローがプロパティにも適用されます。図4‐2は、EmployeeクラスのEmployeeNameメンバーの例を示しています。このメンバーをフィールドとして作成するか、プロパティとして作成するかというオプションが表示されています。
インテリセンスとコードスニペットの改良
Visual Studio 2010のインテリセンスシステムには、以下の2種類のモードがあります。
- 提案モード:プロジェクトで定義する前にクラスやメンバーを入力したい場合は、提案モードを利用します。このモードでは、インテリセンスリスト内の項目がハイライト表示されるのではなく、過去に入力したテキストが表示されます。図5にスクリーンショットの例を示します。
- 完了モード:Visual Studio 2003、2005、2008でも使用されていた、従来のインテリセンスの動作です。入力した値の代わりに、リスト内のハイライト表示された項目が挿入されます。

ショートカットキー[Shift]+[Alt]+スペースバーを使用して、インテリセンスモードを切り替えることができます。JavaScript向けのインテリセンスサポートも改良されています。
図5‐1から分かるように、aspxページでもコードスニペットを使用できるようになりました。私のようにaspxソースウィンドウでコントロール群を作成する人にとっては、これは大いに役立つでしょう。「<button」というテキストを入力してダブルクリックするだけで、ボタンテンプレートが作成されます。
ご覧のように、多数のコードスニペットが準備されています。これらはWeb開発者にとって大いに役立つはずです。コードスニペット機能は、ASP.NETコントロールだけでなく、HTMLとJscriptにも拡張されています。
デバッガのブレークポイントの改良
Visual Studio 2010では、デバッガに対して数々の改良が加えられました。2010 IDEのブレークポイント機能で強化された点をいくつか紹介しておきます。
- ブレークポイントのラベル付け:ブレークポイントに識別用のラベルを付けることができます。ブレークポイントにラベルを付けるには、ブレークポイント上で右クリックして、[Edit Labels]を選択します。すると、[Edit break point labels]ウィンドウが開きます。
- ブレークポイント検索ウィンドウ:ブレークポイント用の検索ウィンドウができました。この検索ウィンドウを開くためのショートカットキーは[Ctrl]+[D]+[B]です。
プロジェクトにブレークポイントをインポートしたり、プロジェクトからブレークポイントをエクスポートしたりするオプションもあります。インポート/エクスポートするファイルはxml形式でなければなりません。


