アドビシステムズは11日、次期バージョンとなる「Adobe Flash Builder 4.5」および「Adobe Flex 4.5」を正式に発表した。これまでは、プレビュー版としてそれぞれ「Burrito」「Hero」というコードネームで開発が進められていた。
Adobe Flash Builderは、オープンソースのフレームワークであるAdobe Flexを使用した、Eclipseベースの統合開発環境。Adobe Flash Builder 4.5では、Androidアプリ開発のサポートを開始。2011年6月までには、BlackBerry Tablet OSとiOSへのサポートも予定されている。これにより開発者は、Web、デスクトップ、Android、BlackBerry Tablet OS、iOSなど複数のプラットフォームを対象とするアプリでコードの大半を再利用でき、移植も容易に行うことができる。そのほか、Flex 4で導入されたSparkのスキン手法や、コンポーネントアーキテクチャも拡張される。
また、デザインツール「Adobe Flash Catalyst CS 5.5」との双方向のワークフローが新たに実装され、デザイナーがAdobe Flash Builder 4.5を使用している開発者と共同で作業できる。さらに、コードテンプレートやコード補完・生成機能も追加されたため、作業の高速化と生産性の向上が可能となる。
Adobe Flash Builder 4.5とAdobe Flex 4.5のモバイル開発機能は、モバイルデバイス向けAdobe AIR 2.6を使用した単体アプリの開発が対象となっている。Android Market、BlackBerry AppWorld、AppleのiTunes AppStoreだけでなく、今後はAmazon Appstore for Androidにもモバイルアプリを展開できるようになる予定だ。
アドビストアでの価格は、Adobe Flash Builder 4.5 Premiumの通常版が89,250円、アップグレード版が6,405円。Adobe Flash Builder 4.5 Standardの通常版が31,500円、アップグレード版が7,875円。Adobe Flash Catalyst CS 5.5の通常版が39,900円、アップグレード版が7,980円となっている(すべて税込)。
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・Adobe Flash Builder 4.5
・Adobe Flex
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