コンセプトとして「リッチでパワフルなブラウザ」を掲げており、感性を刺激するユーザーインターフェイスのリッチさや、快適なブラウジングを支援するパワフルな機能にこだわって、作りこまれている。
アルファ版(デザインプレビュー)の発表から正式リリースまで丸3年かかった理由については、同社のブログで「開発途中で2年ほど事業基盤の安定化に注力した。また、Webを閲覧するためだけに進化を続ける競合ブラウザに対し、同社ならではの答えを出すために何度も試行錯誤などを繰り返した」といった主旨を説明している。
SleipnirはWindows版の他、Mac、iPhone/iPad、Android、Windows Phone 7向けのバージョンもリリースされており、同社のアカウントサービス「Fenrir Pass」を用いることで、ブラウザ間のブックマーク同期を簡単に取ることができる。今後はブックマークの同期以外にも、デバイス間のデータのやりとりや、ログイン管理機能などの実装が予定されている。
マウスの右ボタンを押しながら左右にドラッグすることでタブをスムーズに切り替えられる「TouchPaging」機能。右ボタンドラッグによるジェスチャは、その他にもさまざまな機能を呼び出せる。タグ切り替えやスクロールは慣性表現を使い、直感的でリッチなUIを実現している。

先進的なフルスクリーン表示画面。タブはスクリーンショットのサムネイルとともに画面下部に表示され、操作に従ってスムーズにアニメーションする。アドレスバーと検索バーを統合するなど、画面要素がスリム化されている。Windows 8に搭載されるMetroデザインを先取り採用したと説明している。

タブを色や名前でまとめて管理できるタブグループ機能。タブを縮小表示するTabletにも対応。リソース管理が見直され、大量のタブを開く際のパフォーマンスも改善した。

【関連リンク】
・Sleipnir 3 for Windows
・デベロッパーズブログ
・Fenrir Pass