ディレクトリごとコンパイルする
開発する時に、srcとlibという2つのディレクトリを用意し、srcに.coffeeファイルを置き、コンパイル後の.jsファイルはlibに置くというように分ける場合があります(リスト5)。
src/ hello.coffee bonjour.coffee lib/ hello.js bonjour.js
このような場合に「-o」オプションが便利です。次のように使用すると、srcディレクトリ以下にあるすべての.coffeeファイルがコンパイルされ、libディレクトリ以下に同じ階層構造で出力されます。「-o」の直後に出力ディレクトリ名を指定します。
$ coffee -c -o lib src
「-w」と「-o」を両方指定すると待ち状態に入り、srcディレクトリ内の.coffeeファイルのいずれかの内容が変更されるたびに再コンパイルされます。
$ coffee -c -w -o lib src 19:16:34 - compiled src/hello.coffee 19:16:34 - compiled src/bonjour.coffee
待ち状態の間は、ソースファイルが新しく作られた時は自動的に認識されてコンパイル対象となり、ソースファイルが削除された時は出力先ディレクトリからも削除されます。
エディタ向けプラグイン
各エディタ向けのプラグインが有志によって作られており、シンタックスハイライトやコンパイルなどの機能が提供されています。
Node.jsのAPIドキュメント
Node.jsのAPIドキュメントは本家サイトに英語版がありますが、Node.js日本ユーザグループのWebサイトに日本語訳が公開されています。各種APIの詳細を知りたい場合に適宜参照してください。
まとめ
次回の連載では、フロントエンドやサーバサイドを実際に開発する際の手法やコツについて短期集中連載する予定です。少し間が空きますので、CoffeeScriptの文法について以下のページなどを参考に学習してみてください。
- 今日から始めるCoffeeScript:tech.kayac.com