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CoffeeScriptによるモダンなWebアプリケーション開発

「CoffeeScript」の開発環境を用意して、サンプルを表示してみよう

CoffeeScriptによるモダンなWebアプリケーション開発 第2回

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コマンドラインオプション

 coffeeコマンドのオプション一覧は「coffee --help」で見ることができます。バージョン1.2.0で使用可能なオプションは以下のとおりです。よく使われるものは太字で示しています。その他のオプションは特別な目的がない限り、あまり使う機会はありません。

バージョン1.2.0用で使えるオプション
オプション 働き
-b, --bare トップレベルの関数ラッパーを含めずにコンパイルする
-c, --compile JavaScriptにコンパイルして.jsファイルに保存する
-e, --eval この後に続く引数をプログラムとして渡す
-h, --help ヘルプを表示する
-i, --interactive 対話型REPLを起動する
-j, --join ソースファイルをすべて連結してからコンパイルする
この後に続く引数を出力ファイル名とする
-l, --lint コンパイル後のJavaScriptをJavaScript Lint(文法チェッカー)にかける
JavaScript Lintがインストールされている必要がある
-n, --nodes パーサが生成した構文解析木を表示する
--nodejs この後に続く引数をnodeコマンドに引数として渡す
-o, --output この後に続く引数で指定したディレクトリをJavaScriptファイルの出力先とする
-p, --print コンパイル後のJavaScriptを表示する
-r, --require この後に続く引数で指定したライブラリをプログラム実行前に読み込む
-s, --stdio 標準入力で渡された内容をプログラムとして読み込む
-t, --tokens 字句解析器が生成したトークンを表示する
-v, --version バージョン番号を表示する
-w, --watch ソースファイルを監視し、変更があった時にコマンドを再実行する

引数をプログラム本体として実行する

 「-e」オプションを付けると、その直後の引数がプログラムとして実行されます。

$ coffee -e "console.log 'Hello, World'"
Hello, World

 さらに「-p」オプションを付けると、実行はせず、コンパイル結果だけを確認できます。

$ coffee -p -e "console.log 'Hello, World'"
(function() {

      console.log('Hello, World');

}).call(this);

トップレベルの関数ラッパーを抑制する

 コンパイル時に「-b」オプションを付けると、関数ラッパーが自動的に追加されるのを防ぐことができます。

$ coffee -b -p -e "console.log 'Hello, World'"
console.log('Hello, World');

継続的コンパイル

 ソースファイルを変更するたびにcoffeeコマンドでコンパイルしなければならないのは面倒なので、変更を検知して自動的に再コンパイルしてくれる継続的コンパイルという仕組みがあります。継続的コンパイルを有効にするには、コンパイル時に「-w」オプションを追加します。

$ coffee -c -w hello.coffee
18:04:07 - compiled hello.coffee

 最初に1回コンパイルが行われた後は待ち状態に入ります。ここでhello.coffeeの内容を更新すると、再コンパイルが行われてhello.jsが再生成されます。

$ coffee -c -w hello.coffee
18:04:07 - compiled hello.coffee
18:04:32 - compiled hello.coffee

 このコマンドを実行しておけば手動でコンパイルする手間は省けますが、コンパイルエラーを見逃さないように注意してください。

 なお、引数を取らない1文字のオプションを複数指定する場合は繋げることができます。例えば「-c -w」は「-cw」に短縮可能です。

 継続的コンパイルを止めるには「Ctrl+C」(MacではControl+C)を入力します。

次のページ
ディレクトリごとコンパイルする

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この記事の著者

飯塚 直(イイヅカ ナオ)

1984年東京都生まれ。 高校時代に趣味でPerlやJavaを使ってプログラミングを始める。 慶応大学湘南藤沢キャンパス卒業後、共同通信社にてニュースサイトの開発などを担当。 その後、面白法人カヤックにてソーシャルゲームの開発などを手がける。 2012年現在、カヤックを退社し個人として活動し...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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