インテルは、Android向けのアプリ開発ツールの最新版「インテルC++コンパイラー 14.0 Android向け」を、13日に発売した。Windows版、Linux版、Mac OS X版を用意しており、価格はいずれも10290円。
「インテルC++コンパイラー 14.0 Android向け」は、GNU C++コンパイラとEclipse IDEを含むAndroid Native Development Kit(NDK)で提供される開発ツールとの互換性を備えている。
優れたアプリケーション・パフォーマンスを実現し、プロシージャ間の最適化(IPO)機能によって、場合によっては再コンパイルするだけでパフォーマンスが向上する場合もある。また、#pragma SIMDと配列表記によってコードのベクトル化を合理化し、シンプルなキーワードでコードの並列化を容易にする「インテルClik Plus」を含んでいる。
さらに、従来は個別に行ってきたベクトル化、並列化、ループ変換を、高速で効率がよく、信頼性の高い1つのパスに統合するハイパフォーマンス並列最適化機構(HPO)などの機能を、Androidアプリ開発でも利用できる。
ほかにも、Android SDKとNDKに含まれるツールに加えて、インテルAtomまたはARM搭載Androidデバイスで実行するアプリの設計、コーディング、デバッグを支援する、インテルとサードパーティのツールをまとめた「Beacon Mountain」や、開発、エミュレーション、テストオンデバイスを支援する各種機能を搭載し、クロスプラットフォームHTML5アプリの開発を効率よく行えるHTML5開発者向けの「インテルXDK」が付属している。
対応OSは、Windows版がWindows 8/7、Mac OS X版がMac OS X 10.4.8以降、Linux版がUbuntu 8.04以降またはglibc 2.7以降のLinuxシステムで、別途Android NDK r9が必要。
開発ターゲットは、Android Jelly Beanを搭載した、インテルAtomまたはインテルCoreベースのシステムに対応する。
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・インテルC++コンパイラー 14.0 Android向け
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