Apache Software Foundation(ASF)は、7月初旬に200万コードコミットを達成したことを発表した。200万を達成したのは、Apache CXFプロジェクトに携わっているASFメンバーのDaniel Kulp氏によるコミットであった。なお、4年前には100万コミットを達成している。
100万コミットの達成以降、ASFではApacheレポジトリのソースコード管理システムにGitを採用するとともに、それまでSubversionで運用していた268のレポジトリに加えて、564のGitHubレポジトリを開設した。このほか、Apacheのメールアーカイブでは1100万メッセージを達成している。
現在、ASFでは、10名のボランティアと、4名の雇用スタッフが、4大陸でインフラを24時間365日運用しており、ASFのバイス・プレジデントであるDavid Nalley氏によれば、当初はデスク上の1台のマシンであったが、ASFの15年の歴史の中で、複数の国にまたがるマルチ・クラウドで、200超のプロジェクトを提供するまでに発展したという。
1999年以降は、Apche HTTPサーバを含む200以上のオープンソースプロジェクト、およびApache Accumulo、Apache Cassandra、Apache CloudStack、Apache CouchDBなど、さまざまな産業を支えるテクノロジーやツールを開発する。さらに、33のインキュベータプロジェクトと、38のテクニカルイニシアティブが、Apacheラボにおいて進められている。
ASFの450を超える個人メンバーと、3500のコミッターは、協力しながらエンタープライズ品質のソフトウェア開発を行っており、世界中の数多くのユーザーがその成果物を利用する。また、多数のソフトウェアソリューションが、Apacheライセンスで配布を行っている。
このほか、メーリングリストや、ユーザーカンファレンス「ApacheCon」といった、メンバー同士の交流も主導しており、次回の「ApacheCon」は11月17日~21日(現地時間)にハンガリーのブダペストにて開催する。
なお、ASFの運営費用は各社からの寄付によってまかなわれている。
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