3 最新版Libertyプロファイルの導入
Libertyプロファイル向けの開発環境を用意するには、Eclipse用プラグイン「WebSphere Application Server Developer Tools(WDT)」を導入するのが一番手軽である。環境構築の方法については『軽量・高速・安価で、安定性と信頼性も兼ね備えたWebSphere Application ServerのLiberty Coreを使ってみた』で詳しく解説しているので、そちらも併せて参照していただきたい。
本稿ではEclipse 4.5(Mars) Java EE Developers(Pleiadesで日本語化済み)に対して、プラグイン「IBM WebSphere Application Server Liberty Profile Developer Tools for Mars(WDT)」を追加して利用した。EclipseへのWDTのインストールはマーケットプレースから行うことができる。[ヘルプ]-[Eclipseマーケットプレース]を選択してマーケットプレースを立ち上げ、「WebSphere Liberty」で検索をかければ対象のプラグインが見つかるはずだ(図3.1)。
プラグインをインストールできたら、Libertyプロファイルのサーバー定義を作成する。サーバー定義の作成手順もこれまでのバージョンとほぼ同様だ。まず新規サーバー定義のウィザードを立ち上げ、サーバータイプとしてLiberty Profile を選択する(図3.2)。
ランタイム環境は、今回はリポジトリから新規にインストールするので「Install from an archive or repository」にチェックを入れておく。また、JREは最新のJava 8を使用する(図3.3)。
ランタイムのインストール先は任意の場所を指定できる。リポジトリからインストールする場合には「Download and Install ...」にチェックを入れれば、図3.4のように利用可能なプロファイルが表示される。今回はJava EE 7のWeb Profileを使用するが、前述のように最新のLibertyではJava EE 7 Full PlatformやJava EE 6 Web Platformなども選択できる。
続いて追加プラグインの選択だが、今回使用したいCDIやJAX-RS、JSON-Pは標準でサポートされているので、追加のプラグインは特に必要ない(図3.5)。
プロファイル名には任意の名前を指定する(図3.6)。
サーバー定義が作成できたらサーバー構成を確認しておこう。サーバーマネージャーで「サーバー構成」をダブルクリックしてservers.xmlを開き(図3.7)、「フィーチャーマネージャー」を表示する。これまでのLibertyプロファイルでは使用したいフィーチャを1つずつ追加していく必要があったが、V8.5.5.6では「Web Profile」向けのフィーチャが用意されており、これを追加しておけばJava EE 7 Web Profileに含まれるフィーチャがすべて使えるようになる(図3.8)。もちろん、その他に必要なフィーチャを追加したり、不要なフィーチャを除外したりといった設定もこの画面で行える。