原典:Announcing Windows Server 2016 Containers Preview
はじめに
今年のDockerConで、Microsoft AzureのCTOであるMark Russinovich氏が、Windows ServerコンテナとLinuxコンテナが接続された中で実行するコードを使用し構築した初のアプリケーションデモを行いました。このデモで、DockerとのパートナーシップにおけるMicrosoftのビジョンが示され、開発者が自分の好きなツールやプラットフォームを使用してコンテナベースの分散アプリケーションを構築できるようにすることで、WindowsとLinuxのエコシステムがまとめられるようになりました。
今回、Windows Server 2016 Technical Preview 3リリースの一部として、Windows Serverコンテナの初回プレビューをリリースすることになりました。また、Dockerエンジン上のWindowsプラットフォームやWindows用Dockerエンジンプレビューのサポートなど、Dockerとの親密なコラボレーションからの大きなアップデートも発表しています。今年初旬にプレビューしたVisual Studio Tools for DockerもWindows Serverコンテナをサポートするように更新され、Visual Studioからのシームレスなエンドツーエンド体験の提供で、Windows ServerおよびLinuxコンテナの両方へコードの開発および展開が可能です。最後の大切な点ですが、専用仮想マシンイメージを介しAzureでWindows Serverコンテナが簡単に始められるようになりました。
Windows Serverコンテナ
Windows Serverコンテナは、最新アプリケーションを効率的に構築および展開するDevOpsプロセスを加速させる、非常にアジャイルなWindows Server環境を作成します。今回のプレビューリリースで、何百万ものWindows開発者は、.NET、ASP.NET、PowerShell、Python、Ruby on Rails、Java、その他の多くの言語の中から自分の好きなものを使用してコンテナの利点を初体験できるでしょう。
今回の発表は、分散アプリケーションのための急成長オープンプラットフォームであるDockerとのパートナーシップで交わされた約束を果たすもので、LinuxおよびWindows Serverユーザーへ同様にコンテナおよびDevOpsの利点を提供します。Windows Serverコンテナは、現在Dockerオープンソースプロジェクトの一部で、MicrosoftはOpen Container Initiativeの創立メンバーです。Windows Serverコンテナは、DockerクライアントもしくはPowerShellを使用して展開および管理が可能です。
Visual Studioを使用して開始
Dockerコンテナに開発者が直接ASP.NET 5 Webアプリやコンソールアプリケーションを作成、公開できるVisual Studio Tools for Dockerのプレビューが更新され、今回のWindows Serverコンテナプレビューをサポートするようになりました。拡張機能は、Azureでのコンテナホスト作成および設定、自分のアプリケーションを含むコンテナイメージの構築、自分のコンテナホストへの直接公開を自動化します。Visual Studioギャラリー( http://aka.ms/vslovesdocker)で、この拡張機能のダウンロード、インストール、詳細についてご確認頂けます。
インストールが完了すると、開発者はVisual Studioでプロジェクトを右クリックして“Publish”が選択できます。
そうすると、Dockerコンテナ(Windows ServerまたはLinuxマシンのいずれかで)への展開機能を含むPublishダイアログが表示されます。
すでに実行している既存のDockerホストへも展開できます。
また、コンテナを有効にしたWindow ServerおよびLinuxを実行した新しい仮想マシンを作成する時にも、そのダイアログを使用してください。以下のスクリーンショットは、コンテナサポートしている今回のWindows Server 2016 TP3プレビューを実行するAzure上でホストされた新しいVMを、いかに簡単に作成できるかを示しています。これは、Visual Studio IDEから離れることなく、(アプリ展開も含む)すべてを簡単に行えます。