SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

高機能JavaScriptグリッド部品「SpreadJS」の活用(AD)

ExcelライクなWebアプリを実現するJavaScriptライブラリ「SpreadJS」のはじめ方と主な機能

ASP.NET MVCとSpreadJSで業務Webアプリケーションモダン化計画 第2回

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

基本的な使い方(2)

値をシートに設定する

 なんらかの値をスプレッドシートに表示するには、主に次の方法があります。

  1. 1つのセルに対して値を設定する
  2. セルに対してデータソースをバインドする
  3. シートに対してデータソースをバインドする
  4. テーブルに対してデータソースをバインドする(テーブルはシートに配置する)
  5. CSVを読み込む

 それぞれについて説明します。

1. 1つのセルに対して値を設定する

 セルに対して値を設定するためには、セルの指定が必要です。SpreadJSでは、「行インデックス(row)」と「列インデックス(col)」の2つの座標によりセルを特定します。インデックスなので0から始まります。

 次の例はあるセルに対して値を設定しています。第1引数が行インデックス、第2引数で列インデックスを指定します。

function WriteCell(sheet: GC.Spread.Sheets.Worksheet) {
    sheet.setValue(0, 0, "値A");
    sheet.setValue(1, 1, 123);
    sheet.setValue(2, 1, new Date(2016, 6, 7));
}

 また、次のように配列で設定することもできます。

let data = [ "項目1", "項目2", "項目3", "項目4" ];
sheet.setArray(4, 0, data);

 SpreadJSの実装では、数値による座標指定が多く登場します。サンプルでは数値で直接指定していますが、実際にはなるべくマジックナンバーを避けることが望ましいです。

2. セルに対してデータソースをバインドする

  • サンプルファイル:index.bind.html

 バインドを使うと、オブジェクトに名前付けをし、名前を参照することで設定できます。またオブジェクトとスプレッドシートの双方向の連結が可能になります。バインドは、セル・テーブル・シートに対して行う方法があります。

 次の例は、座標で指定したセルにJSONオブジェクトをバインドしています。

function BindCell(sheet: GC.Spread.Sheets.Worksheet) {

    let data = [
        { name: "花子", birthday: new Date(2016, 4, 1), address: {zipcode: "1234567"}},
        { name: "太郎", birthday: new Date(2016, 6, 7) , address: {zipcode: "1234567"}},
    ]

    var source = new GC.Spread.Sheets.Bindings.CellBindingSource(data);
    sheet.setBindingPath(0, 0, "0.name");
    sheet.setBindingPath(0, 1, "0.birthday");
    sheet.setBindingPath(0, 2, "0.address.zipcode");

    sheet.setBindingPath(1, 0, "1.name");
    sheet.setBindingPath(1, 1, "1.birthday");
    sheet.setBindingPath(1, 2, "1.address.zipcode");

    sheet.setDataSource(source);
}

 JSONオブジェクトが配列の場合は、「0.name」というように要素のインデックスを指定します。また、オブジェクトが入れ子の場合は「.(ドット)」で区切ります。

3. シートに対してデータソースをバインドする

 シートに対してデータソースをバインドする方法です。シートの場合は、セルと違い座標指定を行いません。また、列情報として書式や表示名を設定できます。

function BindSheet(sheet: GC.Spread.Sheets.Worksheet) {

    let data = [
        { name: "花子", birthday: new Date(2016, 4, 1), address: {zipcode: "1234567"}},
        { name: "太郎", birthday: new Date(2016, 6, 7) , address: {zipcode: "1234567"}},
    ]

    sheet.setDataSource(data);

    let columnInfo = [
        { name: "name", displayName: "名前", size: 100, },
        { name: "birthday", displayName: "誕生日", size: 100, formatter: "yyyy/M/d" },
        { name: "address.zipcode", displayName: "郵便番号", size: 100 }
    ];

    sheet.bindColumns(columnInfo);
}

4. テーブルに対してデータソースをバインドする

 テーブルに対してデータソースをバインドする方法です。この方法を使うと、複数のデータソースを、シート上にある複数のテーブルへそれぞれバインディングできます。テーブルの配置には、座標指定が必要です。また、シートと同じように列情報を設定できます。

    function BindTable(sheet: GC.Spread.Sheets.Worksheet) {

        let data = {

            staff: [
                { name: "長嶋", birthday: new Date(2016, 4, 1), zipcode: "1234567"},
                { name: "川西", birthday: new Date(2016, 6, 7) , zipcode: "1234567"},
                { name: "堀", birthday: new Date(1991, 7, 3), zipcode: "1234567"},
                { name: "小旗", birthday: new Date(1972, 7, 11), zipcode: "1234567"}
            ],

            cast: [
                { name: "香川", birthday: new Date(2016, 4, 1), zipcode: "1234567"},
                { name: "滝沢", birthday: new Date(2016, 6, 7) , zipcode: "1234567"},
                { name: "新村", birthday: new Date(1991, 7, 3), zipcode: "1234567"},
                { name: "堺", birthday: new Date(1972, 7, 11), zipcode: "1234567"}
            ]
        };

        {
            let nameInfo = new GC.Spread.Sheets.Tables.TableColumn("name");
            nameInfo.name("名前");
            nameInfo.dataField("name");
            //…省略
            let table = sheet.tables.addFromDataSource("StaffTable", 2, 1, data.staff, GC.Spread.Sheets.Tables.TableThemes.light10);
            table.bindColumns([nameInfo, birthdayInfo, zipcodeInfo]);
        }
}

 それぞれのテーブルに対して並べ替えやフィルター処理を行うことができます。

5. CSVを読み込む

 CSVを読み込んで、値である文字列をスプレッドシートに設定する方法です。座標・改行コードの指定・列区切り等を指定します。

function BindCsv(sheet: GC.Spread.Sheets.Worksheet) {
    sheet.setCsv(0, 0, csvString, "\n", ",", GC.Spread.Sheets.TextFileOpenFlags.none);
}
let csvString = `名前,ふりがな,アドレス,性別,年齢,誕生日,婚姻,都道府県,携帯,キャリア,カレーの食べ方
神崎 美月,かんざき みづき,kanzaki_miduki@example.com,女,70,1946/8/5,既婚,愛知県,090-4973-2862,ドコモ,奥ルー・ルー攻め派
浅川 咲,あさかわ さき,asakawa_saki`; //省略

次のページ
基本的な使い方(3)

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
高機能JavaScriptグリッド部品「SpreadJS」の活用連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

矢後 比呂加(ヤゴ ヒロカ)

 Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies(https://mvp.microsoft.com/ja-jp/PublicProfile/5000246) シグマコンサルティング株式会社にて、Microsoft Azure・ASP...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/9672 2016/10/03 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング