Web API連携のパターンと利用シーン
SaaS(クラウド)×オンプレ(設置型)サーバーの連携パターン
サーバーツール(BI、ETL、DWH、ETL)などからSaaSに接続して利用するケース、オンプレ基幹システム(Java、.NETなど)とSaaSのデータを連携して、複数のSaaSとオンプレにまたがったアプリケーションを、ERPのような一つの統合されたシステムのように機能させるケースがあります。オンプレ型のERPと別のERPを二層にしてお互いのデータを連携して使うというケースも海外展開している大企業では一般的となりつつあります。逆にオンプレアプリケーションで管理されている在庫データなどをモバイルデバイスで利用できるようにSaaS型CRMから参照できるように、オンプレDBからWeb APIを介してデータをSaaS型CRMにフィードするといった利用もあります。実装方法としては、サーバー側にADO.NETやJDBCドライバーでSaaSデータを組み込む方法か、直接API連携をする方法が一般的です。複雑なマッピングやオートメーションをする場合にはETL/EAIといったツールを使うと一層便利になります。
SaaS(クラウド)×クライアントの連携パターン
クライアントツールでは、SaaS型CRM、クラウド会計などのデータをExcel形式で一括でダウンロード・一括更新(クレンジングや項目追加など)を行うケース、クライアント型のBI・帳票ツールにSaaSデータを接続するなどが便利です。リアルタイムで発生するセンサーデータをクラウド上のNoSQLデータベースに蓄積して異常値のみを抽出してアラートを検知する、可視化するといったケースも聞かれます。ツールを使った実装方法としては、ODBCドライバーやExcelアドイン製品がよいでしょう。
SaaS(クラウド)×SaaS(クラウド)の連携パターン
同じ種類のSaaS間のデータ移行やデータ同期(例えば、GoogleカレンダーとOffice 365のカレンダーの同期、営業部門利用のSalesforceとカスタマーセンターで利用のDynamics CRM間の営業情報の一元化)、他の種類のSaaS間のデータ連携(例えばMAのMarketoからCRMのDynamicsCRMへ、SFAのSalesforceからERPのNetsuiteへ)。ツールを使った方法としてはサービスごとに異なるWeb APIをAPIマネジメントツールによって共通形式であるODataに変換することで連携する方法や、.NET、Javaなどのアプリケーションを間に挟む形で実現が可能です。
以上のように、API連携を可能とする便利なツールを上手に使いこなすことで、「APIを利用する」「自社のAPIを公開する」ことの双方を効率的に行い、非常に拡張性のある外部エコシステムを上手に利用することが、今後のクラウド時代の業務アプリケーションのオーケストレーションに重要な動きとなります。
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