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IoT開発向けのSDカード型デバイス&プラットホーム「Electric Imp」を試してみよう

IoT Starter Studio 第9回

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 本連載では、IoTハックに興味のある人に向けて、ハッカブルなIoTデバイスを紹介していきます。今回は、IoT向けのSDカード型開発ボードである「Electric Imp」を紹介します。

目次

 こんにちは、dotstudioで代表兼エンジニアをやっているのびすけ(@n0bisuke)です。

 モノとインターネットを繋げる「IoT」という言葉が度々話題に出るようになりました。しかしまだまだWebエンジニアがハードウェアを触る際には障壁が大きいです。

 これまでに「Web屋がIoT始める際の注目デバイス「Tessel 2」を試してみよう」や「Node.jsではじめるArduinoで人感センサ制御」などでWebエンジニアが制御しやすいIoTデバイスやライブラリを紹介してきました。

 今回紹介するElectric ImpもWeb屋がIoTに入門する際にオススメデバイスです。

Electric Impとは

 IoT向けでSDカード型のデバイス開発プラットホームの一つです。Electric Imp専用のWi-Fi通信モジュールimpModuleを搭載した開発キット、Web上のIDEであるimpIDE、impModuleとAgentの管理実行を司るimpCloudなどを総称してthe Electric Imp Platformとも呼びます。

 今回はElectric Impの開発キットの一つ、imp001 card(imp本体)とAprilブレイクアウトボードをセットで紹介します。別々の製品として販売されていますが実際にはセットで扱います。

Electric Imp/Electric Imp April

  • 正式名称:Electric Imp(えれくとりっく いんぷ)/Electric Imp April(えれくとりっく いんぷ えいぷりる)
  • バッテリー:非搭載
  • 電源供給方法:USB給電
  • Ethernet:非搭載
  • Wi-Fi:搭載
  • Bluetooth:非搭載
  • 値段:9,800円(本体)/4,000円(Electric imp April)

 ちなみにElectric Impが正式名称みたいですが、ロゴの表記はelectric impになっています。

SDカードサイズで小型

 Electric Imp本体はSDカードと同じサイズになっていてかなり小型です。

 Electric Imp本体はサイトによるとSDカードサイズですが、標準SDカード装置との互換性は無いとのことです。ただサイズや形は同じなのでMacBookなどに挿入することは可能です。SDカード型ということもあり、TOSHIBAのFlashAirに近い印象があります。

Wi-Fi搭載で初めからインターネットに接続した開発を想定

 IoT開発向けという言葉を使っていますが、Electric Impは開発を始める前にWi-Fi(もしくはEthernet)のセットアップをする仕様になっています。インターネットに繋がることを前提に作られていることが分かります。

 Electric Impは本体デバイス以外にもWeb開発の仕組みが充実しています。タイトルでプラットホームという書き方をしましたが、Electric ImpのWebプラットホームを使うことで配線を繋げる以外のほぼ全ての制御をWebから行えます。Web屋としてはかなり嬉しい仕様ですね。

Webサーバーも用意されている

 IoT開発をする場合、一般的にはデバイス側とWebサーバー側の開発が必要になります。 Electric ImpではAgentと呼ばれる仕組みを持っていて、Webサーバーを自分で用意しなくともサーバーサイドのプログラミングを行うことができます。実際にはSquirrel(スクワール)というプログラミング言語を使い、IDE上で実行することでデバイスと連携するサーバープログラムを作ることができます。

 Electric ImpがIoT開発向けと言われるのはこのAgentの仕組みと、AgentプログラムとDeviceプログラムを初めから分けて管理している点が大きいと思います。


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著者プロフィール

  • 菅原のびすけ(dotstudio株式会社)(スガワラ ノビスケ)

     日本最大規模のIoTコミュニティ「IoTLT」主催。岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科を卒業後、株式会社LIGでWebエンジニアとして入社し、Web開発に携わる。2016年にdotstudio株式会社を立ち上げ、今はIoT領域を中心に活動している。JavaScript Roboticsコミ...

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