日立製作所はNTTドコモと、ドコモ情報システム部を対象に、生成AIを活用したシステム運用業務に特化したAIエージェントの実用化に向けた共同実証を実施したと、10月28日に発表した。
同実証では、日立製作所の生成AI活用基盤の構築実績やNTTドコモの大規模システムの安定運用におけるノウハウを基に、情報システム部の生成AI活用を促進する基盤の構築と、システム運用業務に特化したAIエージェントの開発を同社が実施。
ドコモと共同で試験運用を実施した結果、インシデント事例の検索・対応、インシデント情報の周知判断・周知文作成、パッチの適用判断の自動化の3つのユースケースでAIエージェント適用の有効性を確認。さらに、パッチの適用判断の自動化においては、50%以上の作業時間短縮効果を確認した。
同実証の成果を踏まえ、同社はドコモと共同でAIエージェントの実運用化に向けて取り組みを加速する。また、他のユースケースへの適用やそれらの共通的な運用を可能にする生成AI活用基盤の高度化を進め、ドコモ情報システム部基幹システムのDX実現を目指す予定だ。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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