AWSは11月19日(現地時間)、複数のAWSサービスや機能を連携させてワークフローを構築・管理するためのサービス「AWS Step Functions」のTestState APIを強化し、ローカル開発環境でのワークフローテスト機能を拡充することを発表した。新たなTestState APIでは、開発者がAWS環境にデプロイせずに、手元の開発マシン上でワークフロー定義の単体テストを自動化できるようになる。
主な新機能として、モック出力やエラーを生成して後続サービスを呼び出さずに状態遷移ロジックを検証する「モックサポート」、全てのステートタイプ(Map、Parallel、Task、.sync/.waitForTaskTokenなど)のテスト対応、ワークフロー定義の中から特定のステート単体をテストできる機能が追加された。またモック時には、AWSのAPIモデルに基づくバリデーションも実施され、3つの検証モード(STRICT/PRESENT/NONE)が選択できる。これにより本番環境と同じスキーマで高精度なテストが可能となる。
さらに、今回はJest、pytest、JUnitなど、HTTPリクエストを発行可能なあらゆるテスティングフレームワークと組み合わせた自動化がサポートされた。テストケースはCI/CDパイプラインにも組み込めるため、デプロイ前にローカルで包括的な検証を実施できる。
この強化版TestState APIは、Step Functionsが利用可能なAWS全リージョンで追加料金なしで利用できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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