F班 完成度の高いネットワーク対戦型テトリス「ネトリス」
F班は他の班より人数が少なく2人きりの編成だったが、ひとりがコードを量産し、もうひとりがテストとデバッグを受け持つというより実務的な分業体制によって、5日間の授業の集大成のようなプログラムを提出した。
基本はC言語版テトリスだが、授業で作ったコードをライブラリ化し、そこにUNIXソケットによるネットワーク通信の機能を盛り込んだ。UNIXソケットは初めてのチャレンジだったが、講義のソースコードを読んで習得したという。ソースの管理も、授業で取り上げたSubversionで2人のコードを同期させながらプログラミングを進めた。
追加機能としては、自分のブロックを消すと相手へのアドバンテージとなり、相手のブロックの落下速度がアップする。ただ、デモを見る限りは、スピードアップのバランスにもう少し調整の余地があるように感じた。
特筆すべきことは、カリキュラムの予定時間内にプログラムを組み終わっていることで、これは無理に大き過ぎるチャレンジを持ち込まず、4時間でコーディングできる量を見越してスケジュールを切ったため。4日目の午後1時半からの4時間で基本的にコーディングを終え、夜の就寝予定時刻である11時の段階で最後のバグが取れたという驚異的なプロジェクト管理能力を発揮した。
これには吉岡主査も「優等生的というと失礼になるけれど、息を長くずっとプログラミングをやっていくということを考えると、就寝時間までに作り上げたことは高く評価できる。プログラマとして、“徹夜をしない”という矜持を持つことは大切だ」と賞賛した。
2人はキャンプ終了後も、キャンプで共に学んだ仲間たちとgitやSubversionのレポジトリを共有して何か作っていけると嬉しいと感想を語っていたが、目標を共有できて刺激し合えるレベルの友人を得たことが、どんなカリキュラムよりも大きなキャンプの収穫だったのかもしれない。2人が発表を終えた後、堅い握手を交わしていたのが印象的だった。
