mailコマンドは、メールの送信と表示を行います。
送信する場合は、送信先アドレスをADDRESS
に指定します。ADDRESS
を省略すると、メールスプールに格納されたユーザのメールの内容を表示します。
subject(件名)、cc(カーボンコピー)、bcc(ブラインドカーボンコピー)は、オプションで指定できます。メール本文は、対話モードで入力し、[Ctrl]+[D]キーを押して送信します。
メールスプールとは、郵便箱のようなものです。サーバに届いたメールは、いったんこのメールスプールという場所に格納されます。ユーザはメールソフトなどを使って、このメールを読み込むこと(郵便箱に手紙を取りにいくように)によって、メールを見ることができます
subjectとはメールの標題(件名)のことです。
ccとはカーボンコピーの略で、送信先の人以外にも見ておいて欲しい人のメールアドレスを指定します。また、自分自身のコピー用に自身のアドレスを指定する場合もあります。
bccとはブラインドカーボンコピーの略で、ccとほぼ同じですが、bccに指定したメールアドレスは、メールヘッダというメールの情報を保持している箇所に残らない特徴があります。そのため、メールを閲覧する人に、送信した相手を知らせたくない場合などに指定します
- ① -s SUBJECT
- メールの標題を指定します。
- ② -c CC
- カーボンコピーとして送信するアドレスを指定します。
- ③ -b BCC
- ブラインドカーボンコピーとして送信するアドレスを指定します。
- ① ADDRESS
- 送信先のメールアドレスを指定します。
$ mail all
「all」宛にメールを送信Subject: 研修のお知らせ
8月10日に社内研修があります。
9:00から第一会議室で行いますので、時間厳守でお集まり下さい。
武田
Cc: takeda
メールの内容を入力してから[Ctrl]+[D]キーを押して送信$
is y
$
$ mail -s "研修のお知らせ" -b takeda all
件名を「研修のお知らせ」として、ブラインドカーボンコピーに「takeda」を指定して、「all」宛にメールを送信8月10日に社内研修があります。
9:00から第一会議室で行いますので、時間厳守でお集まり下さい。
Cc: takeda
$
送信先がメールを受け取らない状態だと「is y」が表示されない$
Mail version 8.1 6/6/93. Type ? for help.
"/var/spool/mail/takeda": 2 messages 2 new
>N 1 takeda@localhost.loc Sat Jul 19 09:02 20/732 "研修のお知らせ"
N 2 takeda@localhost.loc Sat Jul 19 09:08 18/727 "研修のお知らせ"
受信メールの一覧&
[Enter]キーを押すと、メッセージがひとつ表示される。「& 1」のようにして、表示するメールを指定することもできるMessage 1:
From takeda@localhost.localdomain Sat Jul 19 09:02:06 2003
Date: Sat, 19 Jul 2003 09:02:06 +0900
From: takeda@localhost.localdomain
To: all@localhost.localdomain
Subject: 研修のお知らせ
Cc: takeda@localhost.localdomain
8月10日に社内研修があります。
9:00から第一会議室で行いますので、時間厳守でお集まり下さい。
武田
&
$
mailコマンドを途中で抜ける場合には、&プロンプトの状態で[X][Enter]を入力します
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本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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