こんにちは、エンジニアのちゃんとく(@tokutoku393)です。本業ではPHPでバックエンド開発をする傍ら、テクニカルライターとしてdotstudioに参加しています。
「IoT」というワードが流行って久しく、個人で家電やデバイスをハックする事例もよく目にするようになりました。しかし専門知識なしに「IoTに挑戦したい」と思っても、何から始めたらいいかわからないことも多いですよね。
現在では、初心者でも簡単に扱える開発ボードやプラットフォームもたくさん登場してきています。今回は、 BLE(Bluetooth Low Energy)搭載で簡単にリモート制御ができる開発ボード「Genuino 101」を紹介します。
Genuino 101とは
米国のArduino LLC社がインテル社と共同で設計した、Intel Curie搭載の開発ボードです。ボードの形状はArduino Uno R3と同様で、開発もArduino IDEから行うことができます。
マットな濃紺とオレンジ色のコントラストが素敵ですね。
Genuino 101(米国:Android 101)
- 正式名称:Genuino 101(じぇぬいーの いちまるいち)
- バッテリー:非搭載
- 電源供給方法:USB TypeB給電
- Ethernet:非搭載
- Wi-Fi:非搭載
- Bluetooth:Bluetooth Low Energy搭載
- 値段:4,980円
Arduino IDEで開発できる
Arduino IDEという開発環境(ソフトウェア)を使って、コンパイル・ダウンロード・実行などの作業をArduinoと同様に行うことができます。
Arduino IDEではC++風のArduino言語を使ってプログラミングをします。Arduino言語は豊富にあるArduino互換機でのプログラミングに利用することができるので、これから他のボードを使いたい方にも優しい仕様です。
BLE搭載でリモート制御が容易
Genuino 101はBLE(Bluetooth Low Energy)を搭載しています。BLEを使ってPCやスマートフォンと容易にペアリングができるため、リモートでの制御を簡単に実装することができます。
BLE(Bluetooth Low Energy)とは
BLEは、2009年にリリースされたBluetooth4系の規格を指します。これ以前のBluetooth(クラシックBluetooth)に比べて消費電力がかなり改善されました。
Wi-Fi通信よりはるかに低消費電力で通信を実現できるため、IoTデバイスへの搭載が増えてきています。
BLEの通信の仕組みを詳しく知りたい場合は、下記の記事を参考にしてみてください。
- 「IoT技術の代表「BLE:Bluetooth Low Energy」の動作原理を理解してみよう【前編】」
- 「IoT技術の代表「BLE:Bluetooth Low Energy」の動作原理を理解してみよう【後編】」
6軸センサを初期搭載
Genuino 101には、慣性を計測することができる3軸加速度センサ、3軸ジャイロセンサが搭載されています。
「モノの動き」を6軸で計測することができるため、「動きをトリガーにイベントを起こす」「動きによって動作を変える」といった制御が容易に実現できます。