こんにちは、エンジニアのちゃんとく(@tokutoku393)です。本業ではPHPでバックエンド開発をする傍ら、テクニカルライターとしてdotstudioに参加しています。
「IoT」というワードが流行って久しく、個人でハックを楽しむ人やイベントも増えてきました。現在では、Web APIから簡単に制御できたり、半田付けなしに繋げられたりと、ハードウェアの複雑な設定なしで簡単に扱えるIoTデバイスが増えてきています。
今回は、公式で用意されているアプリを使って簡単にスマートフォンと連携できる開発ボード「konashi 2.0」を紹介します。
konashi 2.0とは
ユカイ工学が発売している、スマートフォンから制御できるフィジカル・コンピューティング・ツールキットです。Bluetoothスマートモジュール「Koshian」を搭載しており、簡単にデバイス間のBLE通信を実現できます。
konashi 2.0
- 正式名称: konashi 2.0(こなし 2.0)
- 電源供給方法: コイン型リチウム電池(CR2032型)またはMicro USB
- Ethernet: 非搭載
- Wi-Fi: 非搭載
- Bluetooth: Bluetooth Low Energy搭載
- 値段: 3,980円
スマートフォンとダイレクトにBLE通信
BLE(Bluetooth Low Energy)を搭載したiOS端末やAndroid端末とダイレクトに通信を行うことができます。あらかじめ制御用アプリやSDK(ソフトウェア開発キット)が用意されているので、ごく簡単に開発を始められます。
JavaScriptでプログラミング
iOSアプリ「konashi.js」を使ってJavaScriptでkonashi 2.0を操作することができます。ハードウェアの難しい設定は不要のため、初めて電子工作に挑むWeb・アプリエンジニアの方も容易に扱うことができます。
注意
本記事で紹介するのはiOSアプリ「konashi.js」を使った制御です。Android端末向けには「konashi inspector」というアプリが用意されていますが、アプリ内容が大きく異なりますのでご注意ください。
小型・電池駆動で場所を選ばない
konashi 2.0はArduinoやRaspberry Piに比べてかなり小型のデバイスです(写真左はArduino UNO)。また通常のマイコンボードは電池駆動させるために電池ボックスなどを使って拡張する必要がありますが、konashi 2.0は付属のコイン型電池のみで稼働させられるため、場所を選ばず使い始めることができます。