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- Androidアプリ開発者
Android Studio 2.3リリース
Android Studioは頻繁にアップデートが行われています。アップデートされたタイミングとそのアップデートで追加された機能についての情報は、リリースノートで確認できます。このリリースノートによると、2.2系列の最終版である2.2.3のリリースは2016年12月でした。
3カ月後の2017年3月にリリースされたのは、2.2.4ではなく2.3です。リリースノートにもある通り、このアップデートはバグフィックスがメインです。そういった意味では、あくまでマイナーバージョンアップデートといえます。
とはいえ、実は新しい機能がいくつも含まれています。その中から今回は以下の3機能を取り上げます。
- WebP変換
- マテリアルアイコン
- 新しいInstant Run
サンプルプロジェクト作成
それぞれの機能を紹介する前に、まずは今回使用するサンプルプロジェクトを作成しましょう。プロジェクト情報は以下の通りです。
- Application name:NewFeaturesSample
- Company Domain:android.wings.websarva.com
- Package name:com.websarva.wings.android.newfeaturessample
- Project location:C:\…任意のワークフォルダ…\NewFeaturesSample
- Phone and Tablet Minimum SDK:API 15
- Add an activity:Empty Activity
- Activity Name:NewFeaturesActivity
- Layout Name:activity_new_features
プロジェクトが作成できたら、ソースコードを記述していきましょう。
まず、strings.xmlです。以下の内容に変更してください。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <resources> <string name="app_name">AndroidStudio2.3新機能</string> <string name="title">海!</string> </resources>
次に、activity_new_features.xmlを以下の内容に変更してください。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <LinearLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android" android:layout_width="match_parent" android:layout_height="match_parent" android:orientation="vertical"> <TextView android:layout_width="match_parent" android:layout_height="wrap_content" android:textSize="24sp" android:gravity="center_horizontal" android:text="@string/title"/> <ImageView android:layout_width="match_parent" android:layout_height="wrap_content"/> </LinearLayout>
この状態で一度アプリを立ち上げてください。画面には、図1のように「海!」と表示されているだけです。
ImageViewは記述されていますが、表示するリソースが指定されていないので何も表示されていません。ここから改造しつつ、新機能を紹介していきます。