登場から20年――「開発者中心」という思想は一貫して変わらない
「ビジネスの成功にとってアプリケーションが最重要であるなら、アプリケーション開発者が使うツールは最高のものを使うべきだ。そしてその最高のツールとは、私たちが提供するVisual Studio 2017である」
このようにKöster氏は力強く語り、「Visual Studio 2017」の解説を始めた。
Visual Studioはリリースされて今年で20周年。この20年で、マイクロソフトもVisual Studioも大きく変わった。
従来、マイクロソフトの技術は.NETやWindowsといった自分たちのプラットフォームに閉じられていた。しかし近年のVisual Studioは「全ての開発者が、どのようなアプリケーションでも開発できるツールとして提供している」という。例えば、Mac向けには「Visual Studio for Mac」が登場。「Macだけではなく、その他の世界にも広げていく」とKöster氏は語る。
それだけではない。開発管理クラウドツール「Visual Studio Team Services」や、モバイルアプリのライフサイクル管理ができる「Visual Studio Mobile Center」などがラインナップされ、Visual Studioファミリーを拡充している。「これらを使うことで、デベロッパーはソフトウェアの開発に特化できる。より、すばらしい開発ができるようになる」とKöster氏は説明する。
例えば中国の大手通信機器メーカーのHUAWEI(ファーウェイ)はVisual Studio 2017を導入し、開発スピードを上げて製品を素早くお客さまに届けている。高速インストール、インテリジェンス、クロスプラットフォーム開発などはファーウェイに欠かせない機能になっているのだ。
このようにVisual Studioは20年間で、さまざまな刷新を行ってきたが、「ただ1点、変わらないものがある」という。それは「開発者を中心に考えていること」だ。