ゲーム開発、3Dゲームの場合は特に、物理学や数学の知識があればオブジェクトをより自由に、自然に挙動させられるようになります。翔泳社ではそうした知識をもっと深めたい方に向けて、Unityを使用してゲームに関連する数学を学べる『Unityでわかる!ゲーム数学』を発売しました。
『Unityでわかる!ゲーム数学』は、手を動かして学ぶというコンセプトのもと、球や立方体をUnityで動かしながら、それがどんな数学理論に基づいているのか、C#スクリプトを動かしながら学んでいく初心者向けの1冊です。
Unityを利用すれば数学や物理学の込み入った知識は必要ないかもしれませんが、オブジェクトにより豊かな動作や自然に感じられる挙動を求めるのであれば、関連する数学を身につけておいて損はありません。
本書のPart 1では実際にスクリプトを書きながら(Unityでは多くのスクリプトがC#で書かれています)オブジェクトを動かし、数学の基本を確認していきます。等速直線運動や跳ね返り、回転、そしていろんな形をしたオブジェクトの当たり判定など、多くのゲームで基本となる動きをコードと数学のセットで学ぶことで、オブジェクトをどうやって動かせばいいのかだけでなく、どうやって動いているのかも理解することができます。
また、Part 2ではゲーム制作に関連する数学をピックアップ。直線の方程式や三角関数、ベクトル、行列、微積分、クォータニオンといった内容を丁寧に解説します。普段あまり数学に親しみがない方は敬遠してしまうかもしれませんが、基礎から説明されているので自分のペースで学べるのではないでしょうか。
簡単なゲームを作るだけなら、必ずしも数学をきちんと理解していなくても可能かもしれません。そうした知識を補完するためにUnityのようなツールがあるとも言えますが、より深く知っていれば表現したいことの幅は広がります。ぜひ本書でゲーム数学の基本を学んでみてください。
目次
Part 1 数学をUnityで体験する
Chapter 1 基礎的な物体の運動
Chapter 2 座標変換
Chapter 3 当たり判定
Chapter 4 簡単なレンダリング
Chapter 5 立体物の作成
Part 2 ゲームに必要な数学理論
Chapter 6 基本的な数学理論
Chapter 7 より高度な数学理論
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渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)
翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。
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