2025年6月6日、レバテックはレガシーシステムを保有する企業の情報システム部門担当者と経営層516名を対象に、システム刷新の実態調査結果を発表した。
調査によれば、レガシーシステムの刷新を「一部進めている」と回答したのは全体の54.7%で、約半数にとどまった。大企業(従業員1,000名以上)では65.5%が着手している一方、中小企業では43.8%にとどまり、規模による取り組みの差が見られた。


レガシーシステムに起因する主な問題について、「保守運用や維持コストの増加(47.7%)」や「システム機能や詳細がブラックボックス化している(45.0%)」が上位に挙がった。

維持・運用における課題は、「技術者不足」(53.5%)が最多で、「システムのブラックボックス化」(46.9%)、「運用管理の複雑化・属人化」(41.1%)も上位に挙げられた。

刷新を「1~3年以内」に完了する予定とした企業は33.3%で、一定の進展はみられるものの、2018年以前に着手した企業のうち約3割が完了時期を「未定」としており、プロジェクトの長期化や先行きの不透明さが顕著となった。大企業ではDXを含む抜本的な再構築の姿勢が強く、中小企業では既存業務への影響を軽減するリプレースが重視されていた。




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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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