CodeZineの人気連載をまとめて書籍化した『「実践ドメイン駆動設計」から学ぶDDDの実装入門』が発売中です。レビュワーの方々からの忌憚のない書評も届きました。
本書籍は、エリック・エヴァンスが提唱したソフトウェア開発手法「ドメイン駆動設計(DDD)」に関心を持っている開発者を対象に、書籍『実践ドメイン駆動設計』(ヴァーン・ヴァーノン著、翔泳社)の構成に沿ってDDD実装のノウハウをかみ砕いて解説した1冊です。
CodeZineの人気連載、「IDDD本から理解するドメイン駆動設計」を1冊にまとめました。 DDDとは、「顧客と開発者が業務を戦略的に理解し、共通の言葉を使いながらシステムを発展させる手法」です。「DDDという言葉を知っているものの、全容を理解できていない」「どのように開発現場に導入したらよいのか分からない」開発者の方は、意外と多いのではないでしょうか。
図版を多く用い、DDD初心者にも分かりやすく解説した本書は、そんな方にピッタリの1冊です。ぜひ、『実践ドメイン駆動設計』と併せて読んで、理解を深めていただければ幸いです。
以下、本書「はじめに」からの引用です。
2013 年、ヴァーン・ヴァーノン( 以下Vernon )氏の書籍『Implementing Domain‑Driven Design』(邦題『実践ドメイン駆動設計-エリック・エヴァンスが確立した理論を実際の設計に応用する』)が発売されました。これはDDD で開発した人の経験をもとにDDD を再整理し、実装方法について解説する書籍です。そこで本書では、IDDD 本の流れに沿って、重要な部分にフォーカスすることで、DDD について理解することをお手伝いします。本書をきっかけに、DDD に新たに挑戦される方がいれば幸いです。
なお、本書の対象読者は、DDD に関心を持たれている方、または、DDD で開発したい方です。DDD 以前の既存技術に関する詳細は説明しませんので、中級者以上の開発者を想定しています。
本書について取り上げていただいたブログさま
本書の出版にあたり、複数名の開発者の方にご拝読いただき、レビューをいただきました。ありがとうございました。
「『IDDD本を要約して読み返すことができる和書としての書籍』という印象」「(IDDD本の)エッセンスを上手く分かりやすく抽出してある」「DDD について興味はあるものの予算も時間も気力もないという方に対する取っ掛かりになりそう」「コードと本文との結びつきを掴むことが難しかしかった」といった、レビュワーの方々による率直な感想を、ぜひ参考にしてください。
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無限大な夢のあと - noimpslmtbrkさま
- 【書評】実践ドメイン駆動設計から学ぶDDDの実装入門 ( @yyamada )(2019年8月26日)
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note - にわけんさま
- 【本の紹介】「実践ドメイン駆動設計」(2019年7月22日)
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purucat’s blog - purucatさま
- "「実践ドメイン駆動設計」から学ぶDDDの実装入門" (全14章) 総評(2019年7月10日)
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sogaoh Laboratory - sogaohさま
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[Book Review]「実践ドメイン駆動設計」から学ぶDDDの実装入門(2019年7月07日)
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目次
第1章 「DDDへの誘い」~ドメイン駆動設計のメリットと始め方~
第2章 「ドメイン」「サブドメイン」「境界づけられたコンテキスト」~DDDで取り組む領域~
第3章 「コンテキストマップ」~境界づけられたコンテキスト間のチーム関係~
第4章 「アーキテクチャ」~レイヤからヘキサゴナルへ~
第5章 「エンティティ」~一意な識別子で同一性を識別~
第6章 「値オブジェクト」~振る舞いを持つ不変オブジェクト~
第7章 「ドメインサービス」~複数の物を扱うビジネスルール~
第8章 「ドメインイベント」~出来事を記録して活用~
第9章 「モジュール」~高凝集で疎結合にまとめる~
第10章 「集約」~トランザクション整合性を保つ境界~
第11章 「ファクトリ」~複雑な生成をユビキタス言語でシンプルに~
第12章 「リポジトリ」~集約の永続化管理を担当~
第13章 「境界づけられたコンテキストの統合」~分散システム設計~
第14章 「アプリケーション」~ドメインモデルを利用するクライアント~
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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