スクラムフェス大阪とは?
スクラムフェス大阪2020(以下、スクラムフェス大阪)とは、6月26日と27日の2日間にわたって、全国から19のコミュニティが集まり、約100のセッションが行われる最初にして最大のオンラインスクラムカンファレンスです。スクラムを始めさまざまなプラクティスを実践する人たちが全国から集まります。始めたての人も、社内導入に悩む人も、モブプロや技術プラクティスに興味がある人も、マネジメントに活かしたい人も、テストをよくしたい人も、自分の業界での事例を知りたい人も、誰でも何かを見つけられる、野外音楽フェスのようなイベントです。そして懐の深いオープンワールドゲームのように、隅々まで多くの人々の工夫が息づいています。行く先々で必ず発見があるでしょう。広大なフィールドを歩き回って出会いと興奮を味わい尽くしてください。
キーノートスピーカーはスクラムギャザリング東京実行委員で、ナイスビアの人、永瀬美穂さんです。東京でスクラムギャザリングが始まってもうすぐ10年が経ちます。日本のスクラムコミュニティでの、次の10年の幕開けとなる基調講演にこれほどふさわしい人はいないのではないでしょうか。ぜひ乾杯の音頭もお願いしたいですね。
そしてオンラインでネットワーキングパーティを行います。翌日のコミュニティトラックの前夜祭を兼ねて、ZoomとDiscordの各トラックを巡ったり、スポンサーブースで話に花を咲かせてください。実践者の皆さんの生々しい体験談も聞けるかもしれませんね。セッションを聞くだけがフェスではありません! サーモンも牛タンも日本酒もちくわもたこ焼きもぶぶ漬けも砂丘もうどんももみじまんじゅうも明太子も脳内で食べ放題です。
参加コミュニティ、地域
- スクラムフェス大阪、札幌、三河、広島、福岡、品川
- 仙台
- 四国
- 栃木
- 京都
- ベトナム
- 新潟
- 鳥取
- スクラム道関西
- DevOpsDays Tokyo
- XP祭り
- Agile Japan
- ハッカーライフラボ
- オブラブ
こんな人におすすめ
スクラムをこれから学ぶ人も、企業で試行錯誤中の人も、すでに効率的なチームを組み上げている達人も、企業全体をアジャイルにしたい人も、どんな人でも自分に合ったセッションや仲間、メンターを見つけられるでしょう。
あなたの住む地域の近くにもスクラムコミュニティがあります。首都圏だけでなくさまざまな地域にお住まいの方へ。電車賃も移動時間もいりません。
テストが気になる人も、マネジメントスキルを高めたい人も、チームについて探求したい人にも。オープンワールドのどこかにあなたのフェスがあります。セッション表を眺めてもいいですし、Discordで自分の興味をつぶやいておすすめを教えてもらうのもよいでしょう。
スクラムフェス大阪をオンラインで開催する背景
スクラムフェスはもともと、大阪でもアジャイル/スクラムのカンファレンスを行いたいという思いから、2019年2月にオンサイトイベントとして、「スクラムフェス大阪 2019」を開催したのが始まりです。2019年2月の開催以降、さまざまな地域でスクラムフェスを実現したいという声が上がりました。スクラムフェス札幌もそんなコミュニティのひとつです。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響をうけ、残念ながら多くのイベントや展示会が延期や中止になり、スクラムフェス大阪もまた同様に延期か中止の決断を迫られ悩んでいたところでした……。
当初は延期にするかどうかという一点で検討を進めていましたが、3月からオンラインイベントの模索をしていたメンバーが、「オンライン開催にしてもスクラムフェス大阪の価値は失われないのでは?」という話になりました。さらに、せっかくなら「オンラインだからこそ楽しい! オンラインでやるからこそ意味のある場にしよう」と逆転の発想でなにかできないかと考えた時に、せっかく場所の制約が外れたんだから、全国各地のコミュニティに協力してもらって一緒に作っていこうよ! という流れになりました。そして、2020年のスクラムフェス大阪はオンラインで開催されることとなり、その呼びかけに応じた19ものコミュニティが集う場になったのです。企画はすべてオンライン上で行い、Discordを用いてやりとりしています。すでにDiscordには250人以上のメンバーが集い、よいカンファレンスにするために夜な夜な議論しています。チケットをご購入いただいた皆様やスポンサー様も既にDiscordにご案内して盛り上がっています。そうです、もうフェスは始まっていたのです!
スクラムフェス大阪の画期的なところは?
まずは圧倒的な情報量。どこかの現場で行われている実践知ばかりです。アジャイルなマインドセットを持って、正直に、現実を見つめながら、仲間を集め、実験と学習を繰り返す全国のスクラム実践者が集まります。オフラインで行われた東京のスクラムギャザリングはチケットが3分で売り切れました。その興奮そのままに、お家でもオフィスでも学べます。しかも、オンラインなので売り切れなし。
最近ではオンラインでのイベントはかなり増えてきましたが、こんなに全国各地のコミュニティが協力して一緒に作っていくスタイルのカンファレンスはあまりないのではないでしょうか。
地方にお住まいの方で、東京のイベントには行きにくい、と感じることはありますよね。オンラインイベントならなんの気兼ねもなく、すぐに各地方のイベントに参加できます。交通機関が発達して、新幹線や飛行機で直接行ける場所も増えてきましたが、都市部にお住まいの方じゃないとそれも難しいと思います。主要都市まで行くのに1~2時間掛かったり、そこからさらに飛行機や新幹線を使って、イベント会場までいくのは大変です。さらに育児や家庭の都合で家を離れにくい方でも、家族と過ごしながら、セッションに参加する。という事も可能です。オンラインイベントをよく開催するようになって「子供の様子を見ながら参加できるし、ミュートで参加してもいいですよって言われたので、安心して“ながら”参加できるようになりました」という声もたくさん聞きました。
今回のスクラムフェス大阪では、各地方の実践者やコミュニティの方々が、物理的な障壁をものともせずに、オンラインに一堂に会し混じり合う。そんなカンファレンスになる予定です。例えば、仙台コミュニティでのセッションの次には、新潟のコミュニティのセッションにだって参加できてしまいます。これは全国各地のコミュニティがオンラインで一堂に会しているからこそ実現できることです。
そして、地域ならではの話で、他のコミュニティともすぐに仲良くなれるでしょう。自分の出身地や学生時代を過ごした土地のコミュニティに顔を出してみるのもおおすすめです。鳥取コミュニティの企画のやりとりのなかでは、コミュニティ内での自己紹介に、○○町ですといえばすぐに場所が特定できたり、自分達の父親同士が同じ会社で働いている知り合いかも!? といった話で盛り上がっていました(地方あるあるですよね)。この会がなければ、そんな出会いも無かったのかもしれません。こうしたテキストチャットのやりとりも、スタッフと参加者の垣根はありません。過去の話題も全部読むことができます。
もちろん、これほどの大きなイベントを開催できるのは各コミュニティのみなさまのご協力あってのことです。スクラムフェス大阪の収益は各地のスクラムフェスやアジャイルコミュニティの運営支援など、コミュニティ運営に苦労されている地方のみなさんが今後も資金面に悩まされずに運営できるように還元していく予定です。