米Appleは、macOS用の統合開発環境「Xcode 13」のベータ版を、6月7日(現地時間)にリリースした。
「Xcode 13」ベータ版には、iOS 15、iPadOS 15、tvOS 15、watchOS 8、macOS 12用SDKが含まれており、iOS 9以降、tvOS 9以降、watchOS 2以降のオンデバイスデバッグをサポートしている。なお、「Xcode 13」ベータ版の実行には、macOS 11.3以降を実行しているMacが必要となる。
「Xcode 13」には、Swiftによる並列プログラミングのネイティブサポートや、「Xcode Cloud」による継続的インテグレーションとデリバリのサポート、Gitプルリクエストの統合サポート、DocCを使用したSwiftフレームワークでのドキュメント作成および表示、Vimキーバインドのサポート、Swiftパッケージコレクションなどの新機能が追加されている。
また、コマンドラインでcktoolを使用して、CloudKitデータベースのスキーマとレコードを操作できるようになったほか、TextureConverterによるテクスチャのMetal圧縮にも対応した。
ほかにも、Apple Clangコンパイラにおいて完了ハンドラを複数回呼び出した場合、または実行パスに完了ハンドラ呼び出しがない場合に警告を発する機能が追加されるなど、数多くの機能追加・改善が行われている。
なお、現時点で明らかになっているものの、解決されていない不具合が多数存在するため、使用にあたっては注意が必要となる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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