米HashiCorpは、分散されたアプリケーションのサービスディスカバリ、構成管理、ネットワークセグメンテーションにおける課題を解決し、ダイナミックなシステム運用を実現するHashiCorp Consulの最新版「HashiCorp Consul 1.10」の一般提供を、6月23日(現地時間)に開始した。
「HashiCorp Consul 1.10」では、透過プロキシが利用可能となり、仮想マシンまたはKubernetesで実行されているアプリケーションからのトラフィックを、変更を加えることなくプロキシにインターセプトおよびリダイレクトさせたりできるようになっている。
また、Envoy 1.15においてxDSバージョン2が非推奨になり、Envoy 1.17で無効にされたことから、Consul CLIによってブートストラップされたすべてのEnvoyプロキシバージョンに対して、デフォルトでxDSバージョン3と、インクリメンタルxDSを使用する。なお、以前のConsul CLIバイナリでブートストラップされたEnvoyプロキシは、引き続きxDSバージョン2の最新のAPIを用いる。
さらに、サービスヘルスHTTPエンドポイントでストリーミングが利用可能になり、デフォルトで有効になったほか、Consul UIにサイドバーレイアウトが追加され、KubernetesにおけるConsul Helmチャート経由でのPrometheusのデプロイ、単一のエンドポイントを経由したKubernetesアノテーションによるPodとEnvoyメトリクスのPrometheusへの公開にも対応している。
そのほか、レガシーのアクセス制御システムが正式に廃止され、将来的に削除されることになった。従来のアクセス制御システムは、当面利用できるものの、今後の削除を踏まえて、新たなアクセス制御システムへの移行が推奨される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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