GUI作成のためのオープンソースのツールキットであるGTKの開発チームは、最新バージョンとなる「GTK 4.4.0」を、8月23日(現地時間)にリリースした。
「GTK 4.4.0」では、NGLレンダラの改善が引き続き行われており、高速化、変換されたレンダリングの修正、巨大な中間テクスチャの回避、部分的なカラーフォントの正しい処理が含まれる。また、NGLがMaliドライバで正しく動作するようになっており、次回リリースではGLレンダラの削除が予定されている。
さらに、OpenGLセットアップコードがクリーンアップされてより簡素になったほか、利用にあたっては「EGL 1.4」が必須となった。
ほかにも、テーマの再編成および名前の変更、組み込み入力メソッドの動作をIBusと一致させ、コンポーズシーケンスとデッドキーの表示および処理に対応し、単一のUnicode文字を生成しない複数のデッドキーとデッドキーの組み合わせのサポート、絵文字データのCLDR 39への変更、デフォルトでのインスペクタの有効化によるGTKアプリケーションにおける容易なデバッグの実現、Windowsにおけるメディア再生でのGLの使用といった、機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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