オープンソースのプログラミング言語Rustの開発チームは、「Rust 1.56.0」を10月21日(現地時間)にリリースした。
「Rust 1.56.0」では、下位互換性のリスクをもたらす可能性のあるオプトイン変更メカニズムである「Rust 2021」エディションの安定性が向上している。
おもな新機能としては、クロージャが常に識別子全体をキャプチャするのではなく、個々の名前付きフィールドをキャプチャするようになったほか、array.into_iter()が参照ではなく値でアイテムを反復処理するようになった。
また、macro-rulesにおける「or」パターンが:patのトップレベルA|Bと一致するようになっており、デフォルトのCargo featureリゾルバがバージョン2になっている。
さらに、TryInto、TryFrom、FromIteratorがデフォルトでスコープになり、panicマクロはprintln!()と同様に、常にフォーマット文字列を期待するようになったほか、ident#、ident"..."、ident'...'が予約構文となり、bare_trait_objectsとellipsis_inclusive_range_patternsが警告からエラーに昇格した。
そのほか、いくつかのメソッドとトレイトが安定版となっている。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です