米Amazon Web Servicesは、Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)における、機械学習モデルのトレーニング用に設計された新たなインスタンスタイプ「DL1インスタンス」の一般提供を10月26日(現地時間)に開始した。
DL1インスタンスは、汎用GPUと比較して低コストで高い計算効率を提供することで、機械学習モデルのトレーニングを加速するために特別に構築されたGaudiアクセラレータを最大8基使用するとともに、256GBの高帯域幅メモリ、768GBのシステムメモリ、第2世代のAmazonカスタムIntel Xeonスケーラブルプロセッサ、400Gbpsのネットワークスループット、最大4TBのローカルNVMeストレージを備えている。
あわせて提供されるHabana SynapseAI SDKは、TensorFlowやPyTorchといった主要な機械学習フレームワークと統合されており、最小限のコード変更によって、GPUベースまたはCPUベースのインスタンスで現在実行されている既存の機械学習モデルをシームレスに移行でき、DL1インスタンスでの機械学習モデルのトレーニングを簡単に始められる。
HabanaのGitHubリポジトリで提供されているGaudiアクセラレータ用に最適化された参照モデルから始めることもでき、画像分類、オブジェクト検出、自然言語処理、推薦システムといったモデルが用意されている。
DL1インスタンスはAWS Deep Learning AMI、コンテナ型アプリケーションはAmazon Elastic Kubernetes Service(Amazon EKS)またはAmazon Elastic Container Service(Amazon ECS)で起動が可能で、Amazon SageMakerによってより簡単かつ迅速に、機械学習モデルの構築、トレーニング、デプロイができるようになる。
なお、DL1インスタンスは現時点で、米国東部(バージニア北部)、および米国西部(オレゴン)リージョンにて利用可能となっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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