ITエンジニア向けの転職・就職・学習プラットフォーム「paiza(パイザ)」は、「paiza新卒」を利用中の企業向けに実施した「新卒ITエンジニアのフルリモートワーク実施状況」に関するアンケート調査の結果を、7月12日に発表した。
本アンケートは、「paiza新卒」を利用中のIT企業で、新卒社員のフルリモートワークを実施している企業の人事を対象に、6月10日から6月20日の期間で実施された。
「paiza新卒」掲載中の企業で、新卒ITエンジニアに対して原則的に出社がない働き方(フルリモートワーク)を行っている企業は、358社のうち60社(16.8%)だった。
今回の調査で、20%の企業が新型コロナウイルスの流行前から、新卒ITエンジニアの「フルリモートワーク」を実施していたことが分かった。また、そのほか70%の企業も新型コロナウイルスの第1波の時点で迅速にフルリモートワークに切り替えたことが明らかになった。
多くの企業が新型コロナウイルスの流行を機に「フルリモートワーク」に移行し、「業績に問題が出なかった」「エンジニア採用に有利」「ワークライフバランスの実現」「広いオフィススペースが不要」などの理由で継続している。フルリモートワークという働き方に対して、デメリットよりもメリットを感じている人が多かった。
また、新卒ITエンジニアの「フルリモートワーク」の実施にあたって、多くの企業では、会社から自宅の距離やコワーキングスペースの利用制限、Free Wi-Fiの利用制限など、各社の条件を設定している。
新卒ITエンジニアの「フルリモートワーク」は、80%の企業が入社直後、あるいは研修後すぐに「フルリモートワーク」を実施している。
新卒ITエンジニアの入社時の受け入れは、多くの企業で研修も含めてオンラインで行い、入社直後からフルリモートで働いていることが分かった。また、「新卒社員の受け入れにあたり苦労した点や課題があれば教えてください」という質問に対しては、「特にない」との回答が最も多く、そのほか「新卒社員間のコミュニケーションが少なくなりがちなので対策をしている」といった意見が挙がった。
「今後も『フルリモートワーク』を継続しますか?」という質問に対して、80%が「今後もフルリモートを継続する」と回答した。その理由として「業績に影響がないことが分かった」「働きやすい」「採用競争力の向上」「オフィスが縮小できる」「リモートワークの終了で退職リスクが上がる」などを挙げていた。一方、対面を希望する社員がいるため検討中とする企業もあった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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