Rockey Enterprise Software Foundationは、Red Hat Enterprise Linuxと互換性のある無料のLinuxディストリビューション「Rocky Linux 9.0」の一般提供を、7月14日(現地時間)に開始した。「Rocky Linux 9.0」のサポート期間は2032年5月31日までで、前バージョンの「Rocky Linux 8.0」は2029年5月31日までサポートされる。
「Rocky Linux 9.0」では、デフォルトのデスクトップ環境としてGNOME 40が付属するとともに、コアアプリ、設定、UIが再設計され、デスクトップOSとしての使い勝手を向上した。
さらに、XFSがダイレクトアクセス(DAX)操作をサポートするようになり、バイトアドレス可能な永続メモリへ直接アクセスできるようになり、ブロックI/O規則を使用する際の遅延を避けられるようになっている。
そのほか、GCC 11.2.1、glibc 2.34、binutils 2.35、LLVM 13.0.1、Rust 1.58.1、Go 1.17.1、Python 3.9、Node.js 16、Ruby 3.0.3、Perl 5.32、PHP 8.0など、開発ツールをバージョンアップした。
また、SSH経由のパスワードを使用したrootユーザ認証がデフォルトで無効になり、OpenSSHのデフォルト構成ではrootユーザがパスワードを使用してログインすることは許可されていないため、攻撃者がブルートフォースパスワード攻撃によってアクセスできないようになるなど、セキュリティ面での改善や、コックピットWebコンソールにおいてCPU、メモリ、ディスク、ネットワークリソースの使用量が急増する原因を特定するのに役立つ、パフォーマンスメトリクスページの改善などが行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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