[注意] 今回はPower Automate for Desktopの作業しているPCにExcelがインストールされている事を前提としています。
また、UIオートメーションを行うサンプルフローは環境に依存しているため異なる環境のフローにコードを貼り付けて実行した場合、最後まで動作しないなど想定しない動きになる場合があります。
Power Automate for DesktopのUIオートメーション
UI(ユーザーインターフェイス)とは、ユーザーがコンピュータアプリケーションとやり取りをする部分のことで、具体的には画面上の領域や入出力デバイスのボタンなどで実現されています。UI要素とは、画面上のウィンドウやボタン、入力欄、ドロップダウン、ラジオボタン、チェックボックスなどのことです。これらの位置をユーザーが画面で確認してマウスでポインターを移動して要素の上に載せて、クリックやドラッグしてコンピュータアプリケーションが処理を呼び出しますが、その手順をフロー化したものがUIオートメーションフローになります。
Power Automate for DesktopのUIオートメーションやキーボードアクショングループのアクションを使うことで、デスクトップで開かれた任意のアプリケーションを操作する手順をフローとして実現できます。今回はあらかじめExcelシートを開いた状態で、加工していく手順をフロー化します。もちろん、Excelでは同様なことはVBAなどでも可能ですが、Power Automate for Desktopのこれらのアクションは、任意のアプリケーションのUI要素を操作できます。また、複雑なコードなしに複数の任意のアプリケーション間のデータの連携ができます。
今回使用するExcelブックはサンプルファイルに含まれています。