作成したフローの実行
[10]作成したフローを実行する
Excelシートが最初の状態と異なっている場合は、開きなおすなどで最初の状態にしてフローを実行します。デザイン時と同じくリボンが表示されている状態とします。そうでない場合はリボンを表示したときにリボンの右下の角のドロップダウンで「常にリボンを表示する」を選択して表示します。「ホーム」メニューのリボンを表示した状態にしてください。フロー実行中は、マウスポインターやウィンドウの位置を変更してはいけません。
以上のようにシート内の日付が加工されれば、サンプルは正しく動作しています。
フローを保存して終了しておきましょう。
[Note]UI要素ペインとUI要素セレクター
Power Automate for Desktopのフローデザイナーの右端に[UI要素]タブがあり、クリックすると[UI要素]ペインが開きます。
フロー内で使用しているUI要素がツリー構造で表示され、[UI要素の追加]ボタンで新たなUI要素も追加できます。フローで使用するUI要素を把握しているならば、こちらの[UI要素の追加]ボタンでは画面の要素で[Ctrl]を押しながらクリックすることで、Power Automate for Desktopのデザイナーに戻らずに次々に追加できます。すべて追加した後、フローのそれぞれのアクションではUI要素を選択するという方法で、UIオートメーションアクションを使用したフローを作成することもできます。
その他にも、[UI要素]ペインの各UI要素を選択して、[F2]を押すか、右クリック―[名前の変更]でこのフローにおけるUI要素を任意の名前に変更することができます。
また、[UI要素]ペインの[並べ替え]ドロップダウンの右にある[…]ドロップダウンで、[使用していないUI要素を削除]できます。
はたまた、[UI要素]ペインの各UI要素をダブルクリックか右クリック―[編集]で、UI要素セレクタ―がウィンドウが開きます。UI要素セレクタ―では、そのUI要素を指定するセレクターの構成要素の属性、演算子、値が編集が可能です。フロー変数を使用することもできるので、柔軟にUI要素を指定できます。
まとめ
Power Automate for desktopのフローからWindowsのアプリケーションのExcelをマウスポインターでの操作をフロー化する方法を紹介しました。UIオートメーションのアクションを使用することで、専用のアクションが用意されていないどんなアプリケーションでも操作を自動化できるため広い応用の可能性があります。例えば同時起動中の複数のアプリケーション間でのデータ共有も他の特別な知識やツールを使用せずに自動化することができます。