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Power Automate Desktopチュートリアル

Windows10の無償デスクトップ自動化ツール「Power Automate Desktop」で、マウス操作を自動化する

Power Automate Desktopチュートリアル 第14回

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作成したフローの実行

[10]作成したフローを実行する

 Excelシートが最初の状態と異なっている場合は、開きなおすなどで最初の状態にしてフローを実行します。デザイン時と同じくリボンが表示されている状態とします。そうでない場合はリボンを表示したときにリボンの右下の角のドロップダウンで「常にリボンを表示する」を選択して表示します。「ホーム」メニューのリボンを表示した状態にしてください。フロー実行中は、マウスポインターやウィンドウの位置を変更してはいけません。

図:セルの書式設定フロー実行後
図:セルの書式設定フロー実行後

 以上のようにシート内の日付が加工されれば、サンプルは正しく動作しています。

 フローを保存して終了しておきましょう。

[Note]UI要素ペインとUI要素セレクター

 Power Automate for Desktopのフローデザイナーの右端に[UI要素]タブがあり、クリックすると[UI要素]ペインが開きます。

図:UI要素タブ
図:UI要素タブ
図:UI要素ペイン
図:UI要素ペイン

 フロー内で使用しているUI要素がツリー構造で表示され、[UI要素の追加]ボタンで新たなUI要素も追加できます。フローで使用するUI要素を把握しているならば、こちらの[UI要素の追加]ボタンでは画面の要素で[Ctrl]を押しながらクリックすることで、Power Automate for Desktopのデザイナーに戻らずに次々に追加できます。すべて追加した後、フローのそれぞれのアクションではUI要素を選択するという方法で、UIオートメーションアクションを使用したフローを作成することもできます。

 その他にも、[UI要素]ペインの各UI要素を選択して、[F2]を押すか、右クリック―[名前の変更]でこのフローにおけるUI要素を任意の名前に変更することができます。

 また、[UI要素]ペインの[並べ替え]ドロップダウンの右にある[…]ドロップダウンで、[使用していないUI要素を削除]できます。

 はたまた、[UI要素]ペインの各UI要素をダブルクリックか右クリック―[編集]で、UI要素セレクタ―がウィンドウが開きます。UI要素セレクタ―では、そのUI要素を指定するセレクターの構成要素の属性、演算子、値が編集が可能です。フロー変数を使用することもできるので、柔軟にUI要素を指定できます。

図:UI要素セレクター
図:UI要素セレクター

まとめ

 Power Automate for desktopのフローからWindowsのアプリケーションのExcelをマウスポインターでの操作をフロー化する方法を紹介しました。UIオートメーションのアクションを使用することで、専用のアクションが用意されていないどんなアプリケーションでも操作を自動化できるため広い応用の可能性があります。例えば同時起動中の複数のアプリケーション間でのデータ共有も他の特別な知識やツールを使用せずに自動化することができます。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 飯島 聡(WINGSプロジェクト イイジマ サトシ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

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