米Googleは、モバイルアプリ開発のためのプラットフォームであるFirebaseに関するカンファレンス「Firebase Summit 2022」を、10月18日(現地時間)に開催し、Firebaseに関するさまざまな新機能を発表している。
統合されたセキュリティと合理化された開発者エクスペリエンスによって、インフラストラクチャを管理することなくWebサイトを簡単に構築して、グローバルにデプロイできる「Firebase Hosting」では、Next.jsやAngular Universalといった動的なWebフレームワークのデプロイを容易にするアップデートがリリースされた。
サーバに触れることなく、モバイルアプリやWebアプリケーションのデータを簡単に保存、同期、クエリ可能なNoSQLドキュメントデータベース「Cloud Firestore」では、クエリの実行やコレクションからの読み取り時に、実際のドキュメントを読み込むことなく、マッチするドキュメントの数を取得できるCount()関数がプレビュー公開されたほか、ハードリミットなしでのデータベースの書き込みと接続処理を可能にするスケーラブルなBaaSと、ドキュメントに有効期限を決定するフィールドを指定できるTime to live(TTL)が一般提供されている。
さらに、ユーザーのサインインと管理を容易にするエンドツーエンドのIDソリューションである「Firebase Authentication」は、Google Cloud Identity Platformとの提携によって多要素認証、OpenID ConnectとSAMLがサポートされたほか、Cloud Functions for Firebaseにおける任意のロジックを適用可能なブロッキング関数のサポート、「Cloud Storage for Firebase」において各ユーザーが自身のデータのみアクセスできるようにする、クロスサーバリクエストをサポートするためのセキュリティルールの更新など、非常に数多くの機能追加・改善が発表された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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