米Microsoftは、パブリッククラウドサービス「Microsoft Azure」と組み合わせて使用できるJava関連ツールの開発ロードマップを11月1日(現地時間)に公開した。今後数カ月以内に実現するとしている。
Microsoftが最初に挙げたのは、コンテナへの対応だ。Azure Container Appsや、Azure Kubernetes Serviceで動作するアプリケーションを開発し、配置し、監視、管理するといった作業を統合開発環境(IDE)から離れずに実行できるようにするとしている。そして、リモートデバッグへの対応を求める声が多いことを明かし、これにはAzure Spring AppsやAzure Functionsを通して対応するとした。
次に挙げたのは、バックエンドで動作するAzureサービスとの連携だ。Microsoftはすでに、AzureのJava向け拡張機能に、Azure VMやCosmos DBを管理する機能を追加している。今後はAzure Event HubsやAzure Service Busと連携する機能を開発するとしている。
続いて、「Azure SDK Reference Book」の拡張を挙げた。IDEを使ってJavaアプリケーションを作成しているときに、Azureのさまざまなサービスに合わせたSDKに関する情報を参照することは現状では難しい。そこで、Azure SDK Reference Bookの情報を増強し、サンプルコードも豊富に掲載することで、目的の情報を探しやすくする。
コマンドラインツールの拡張もロードマップに入った。MicrosoftはすでにAzureのJava向けコマンドラインツールとして、Azure Web Apps、Azure Functions、Azure Spring Appsに向けたMavenプラグインと、Azure Web Apps、Azure Functionsに向けたGradleプラグインを用意している。今後はJavaの重要な新機能に対応する機能をこれらのプラグインに追加していく。さらに、DevOpsやGitHub Actionsといった、CI/CDパイプラインに対応した機能も加えるとしている。そして、Mavenプラグインに、Azure Container AppsやAzure Kubernetes Serviceで動作するJavaアプリケーションを配置させる機能を加えることができるかどうか検証するとしている。
ほかにも、「Getting Started」の改善などを含む、ユーザーインターフェースの改良や、Microsoft Azureのクラウドサービスについて学習しやすくすること、ツールの信頼性と処理性能を高めることをロードマップに入れている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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