SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

CodeZineニュース

Microsoft、.NET 7を正式提供開始、事前コンパイルにより直接機械語のファイルを生成できるように

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 米Microsoftは、クロスプラットフォームのアプリケーションフレームワーク「.NET」の最新バージョン「.NET 7」の提供を11月8日(現地時間)に始めた。.NETは、MITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア(一部Windows向けファイルは、独自ライセンスで配布)。

 .NET 7では、全体的な処理性能向上を図っているが、特にArmプロセッサでのアプリケーション実行性能を大きく改善した。これまではx64に比べてArmでのアプリケーション処理性能は劣っていたが、.NET 7では、Armでもx64と遜色ない性能を発揮するという。さらに.NET 7では、IBMのPOWERプロセッサにも対応する。POWERプロセッサを使用する場合、OSはRed Hat Enterprise Linux 8.7か9.1から選択する。

 また、.NET 7ではDockerコンテナを生成する機能を新たに搭載した。アプリケーションをビルドし、配置する「dotnet publish」コマンドにオプションを付けて実行すると、開発中のアプリケーションをDockerコンテナの形式で出力する。

 そして、事前コンパイル(Ahead-Of-Time Compile:AOT)で、実行可能ファイルを生成する機能も加わった。.NETでは、事前コンパイルで中間言語に変換し、実行時にはJIT(Just-In-Time)コンパイラで中間言語を機械語に変換してアプリケーションを実行していた。今回の新機能によって、事前コンパイルで直接機械語のファイルを生成できるようになった。実行時に中間言語から機械語に変換する必要がなくなったため、アプリケーションの起動速度、処理性能が大きく向上する。生成するファイルは、WindowsではCOFF(Common Object File Format)、LinuxではELF(Executable and Linking Format)、macOSではMach-Oとなる。

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事の著者

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/16834 2022/11/11 09:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング