Web開発エコシステムの今後の傾向を明らかにし、開発者の技術的な選択を支援するための、CSSに関する年次調査「State of CSS」の2022年版が発表された。当調査は、10月1日~11月1日(現地時間)の期間に行われ、14310名から回答を得ている。
同調査の回答者は、アメリカ(11.7%)がもっとも多く、ドイツ(5.9%)、フランス(4.2%)がそれに続いた。そのほか、アンケートの回答に用いられた言語、年齢、CSSの経験、勤務している会社の従業員数、年収なども質問されている。
さらに、それぞれの機能についての認知度、CSSフレームワークそれぞれの認知度や経験および評価、プリ/ポストプロセッサやユーティリティなどその他のツールの使用率、テスト環境などの傾向が明らかにされた。
CSSのおもな用途としては、Webアプリケーション(62.0%)、マーケティングサイトやランディングページの作成(41.7%)、システム設計(33.8%)が上位を占めており、CSSに不足していると思う機能を尋ねた質問では、CSS Nesting、Selects、Parent Selector、@container、Functionsが上位となっている。また、CSSの記述などに関する問題点としては、CSS Nesting、Safari、ブラウザサポート、CSS-in-JS、:has()などを挙げる意見が寄せられた。
CSSを最初に学んだ方法としては、GoogleやStack Overflowなどによる自主学習が最多で、無料のオンラインコース、動画やスクリーンキャストによる学習、OJT、書籍がそれに続いている。また、もっとも多く使われた追加機能はFlexboxのgap、もっとも多くコメントが寄せられた機能はSubgrid、もっとも満足度が高い技術としてはCSSモジュール、自由入力欄でもっとも回答が多かったのはArcブラウザとなっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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