JavaScriptランタイムであるBunの開発チームは、最新バージョンとなる「Bun 0.3.0」を、12月7日(現地時間)にリリースした。
「Bun 0.3.0」では、負荷がかかった状態での使用メモリ量を3分の1~5分の1に削減したほか、テキストエンコーディングにおけるいくつかのバグを修正し、simdutfを使用してTextEncoder.encodeInto()を3倍高速化している。また、Amazon Linux 2やVercelまたはCloudflare Pages向けにビルドされたLinux環境でも動作するようになった。
さらに、fetch()、Bun.spawn()、Bun.spawnSync()、ストリーミングファイルなどにおけるテストカバレッジの拡大や、JavaScriptCoreとZig間のバインディング改善によるガベージコレクタ関連クラッシュの修正、WebCrypto、fetch()、setTimeout()における問題の修正が行われ、安定性が向上している。
ほかにも、Node.jsにおけるnode:child_process、process.stdout、process.stderr、process.stdin、Error.captureStackTrace()などのサポート追加、数多くのAPIの追加および改善が行われるとともに、従来のconsoleがAsyncIterableに変更され、for awaitによってstdinからテキスト行をストリーミングできるようになった。また、node_modulesディレクトリがない場合にimportでnpmからパッケージを自動インストールするようになり、ファイルシステムルーターに対してパスを解決するためのAPIであるFileSystemRouterが公開されるなど、非常に数多くの機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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