Linus Torvalds氏は、Linux OSのカーネルの最新バージョンである「バージョン6.1」を公開したと12月11日に明らかにした。
バージョン6.1は、カーネルの記述にRust言語を一部使用した最初のバージョンとなる。従来、LinuxカーネルはC言語とアセンブリ言語で記述していたことから、Rustの採用は大きな変化と言える。
今回のバージョンでは、マージ・リクエストが締め切り間際に殺到して、Linus氏が不満を示すということがあった。この問題の影響でバージョン6.1の公開は1週間遅れたが、Linus氏は出来栄えに満足していると語っている。
そしてLinus氏は続く「バージョン6.2」に向けて、開発者に再びマージ・リクエストの締め切りについて警告を発した。Linus氏は、受付期間中に送付するマージ・リクエストを、受付開始前に用意するべきだとしている。決して締め切り間際に実験的な機能や新機能のバッチを送ってくることがないように求めている。
Linus氏は、遅い時期にやってきたプル・リクエストや、次のLinuxカーネルに入る予定となっていない機能のプル・リクエストは今後無視するとしている。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です