ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(以下、ヘイズ)は、採用動向を分析し、「2023年に需要が高まるIT職種トップ10」を1月18日に発表した。
日本版は以下の通り。
- サイバーセキュリティエンジニア:脅威の検知や、社内外のデータ損失を防ぐ新しいセキュリティツールの導入・運用など幅広い業務を担当。現在、世界中でサイバー脅威が増加しており、大規模なハッキングを受けた企業のレピュテーションリスクの観点から、あらゆる企業にとって重要な職種となっている。
- クラウドエンジニア:AzureやAWS、Google Cloudなどの製品やサービスを使用し、社内や顧客のためにデータやアプリケーションの可用性や拡張性を高めるクラウドソリューションの構築・管理を行う。
- データアナリスト/データサイエンティスト:エンジニアから提供される情報をもとに、問題解決や知見の提供を行う。経験や資格のある人材の需要は高い一方で、需要が供給を上回っているため、さまざまな学習の機会が存在する。
- Java開発者:Javaは、ソフトウェアエンジニアがよく使用するプログラミング言語の1つ。Javaに精通した人材には、スタートアップから多国籍企業まで、多くのチャンスがある。
- ITプロジェクトマネージャー(DX):「2022年に需要が高まるIT職種」で1位。企業がDXを進めるなかで、現在も需要の高い職種のひとつ。優れたコミュニケーション能力やリーダーシップが必要。
- ソフトウェアエンジニア:企業のためにさまざまなシステムやアプリケーションを設計・開発。
- データエンジニア:データを加工し、しかるべき状態で分析を提供できるシステムを構築。
- DevOpsエンジニア:数あるIT職種のなかでも、幅広い職務を担当。開発者や運用担当者と協力し、新しい製品の構築や運用を行う。
- 情報セキュリティ/リスクマネジメント:企業が日本またはグローバル本社の規制基準を満たせるように、情報セキュリティやITリスクマネジメントに関わるポリシーやフレームワークの作成・管理を行う。
- ビジネスアナリスト:企業は、要件を収集しトレンドを見極められる人材を求めている。正式な資格を持っていなくても、実務経験のあるバイリンガル人材であれば、採用に至る可能性もある。
また、「2023年に需要が高まるIT職種トップ10」のグローバル版は以下の通り。
- ビジネスアナリスト
- プロジェクトマネージャー
- NET開発者
- データアナリスト
- Java開発者
- ソフトウェアエンジニア
- データエンジニア
- DevOpsエンジニア
- スクラムマスター
- チェンジマネージャー
グローバル版と日本版を比較すると、顕著な違いが見られる。グローバルでは、ビジネスアナリストやプロジェクトマネージャーなど、ソフトスキルを必要とされる職種への高い需要が見込まれている。一方、日本では、より専門的なスキルへのニーズが高まっている。特にエンジニアは全般的に需要に対して人材が不足しており、グローバル版と比較してハードスキルが求められる傾向が強いといえる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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