Okta Japanは、米Oktaが有する世界中の顧客の匿名化されたデータをもとにした、業務アプリの利用動向に関する年次調査「Businesses at Work 2023」の結果を、2月16日に発表した。同調査は、Oktaの17000社以上の顧客が活用している、7400以上のアプリケーションと連携している「Okta Integration Network(OIN)」の匿名化されたデータに基づき、Okta経由でどのような業務アプリが使われているのかを分析したもので、2021年11月1日~2022年10月31日の期間のデータを対象に行われている。
調査結果によれば、コラボレーションアプリとしてFigma、Miro、Asana、セキュリティアプリとして1Password、LastPass、Zscaler、KnowBe4、Cisco Umbrella、開発者アプリとしてSentry、Datadog、GitHub、PagerDuty、セールス&マーケティングアプリとしてHubSpot、Freshworks、ビジネス購買アプリとしてAmazon Businessの、計15個がもっとも人気のあるアプリ「成長リーダー」となった。
顧客数の規模によるランキングでは、1位はMicrosoft 365で、以下AWS、Google Workspace、Salesforce、Zoom、Atlassian Product Suite、Slack、DocuSign、KnowBe4が続いている。また、Jamf Proがはじめて15位にランクインした。
日本国内における「成長リーダー」アプリは、Salesforce、Google Workspace、Microsoft 365で、Salesforceは他を大きく引き離し、ユニークユーザー数が前年比133%に達している。顧客数の規模ではGoogle Workspaceが最多で、Microsoft 365、AWS、Slack、Box、Salesforce、Zoomがそれに続いた。
もっとも急成長したアプリは、Appleのモバイルデバイス管理アプリで、IT管理者が繰り返し行う作業を自動化するKandjiで、顧客数は前年比172%増となっている。昨年1位だったNotionは今回前年比113%増で4位、昨年4位だったFigmaは前年比81%増で10位にランクインした。
OktaのMicrosoft 365を利用する顧客が、Microsoft 365スイートとは別にどのようなベストオブブリードアプリを採用しているかを調査した結果では、顧客の36%が4つ以上のベストオブブリードアプリを使用していることが明らかになっている。また、48%がZoom、36%がSlack、42%がGoogle Workspaceを利用していることがわかった。
そのほか、多要素認証(MFA)要素についての調査では、WebAuthnを含む、より安全性が高いMFA要素であるセキュリティキーや生体認証の利用が、顧客数で前年比46%増、ユニークユーザー数で前年比211%増と、急速に増加している。Okta Verifyは現在88%の顧客に導入されており、2年前と比較して6ポイント増加した。
一方で、安全性の低いMFA要素である電子メールの利用が増加しており、パンデミック以前はMFA要素としての電子メール利用は2%未満だったが、現在は12%に上昇し、顧客数では前年比58%増となっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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