グローバルのIaaSシェアでは3位のAlibaba Cloud
ガートナーが2022年に発表した、2021年の世界のIaaSシェアは1位がAWS、2位がMicrosoft、そして3位がAlibaba(Alibaba Cloud)、4位がGoogle。Alibaba Cloudは中国では(当然だが)トップに君臨し、アジア太平洋地域でも上位を守り通している。日本では目立たないものの、中国だけではなくグローバルおよびアジア地域で圧倒的な地位を占めるクラウドベンダーだ。
Alibaba Cloudは中国だけではなく、グローバルにデータセンターを展開している。世界で28地域に、86のデータセンターを構えている。他の大手クラウドベンダーと比べると、アジア地域が特に充実しているのが特徴だ。また、日本を含む国際市場向けにはシンガポールを拠点にビジネスを展開している。
日本では、Alibaba Cloudは2022年12月に3カ所目のデータセンターを東京圏で開設した。さまざまな国際的なセキュリティ認証も取得済みで、日本の個人情報保護に関する認証のJIS Q15001も取得済み。また金融情報システムセンター(FISC)の安全対策基準への準拠、内閣サイバーセキュリティセンターの政府機関等の情報セキュリティ対策のための統一基準群(NISC統一基準群)への準拠もあり、日本国内の重要な安全基準にも対応している。
冒頭に示したグローバルのシェアからも分かるように、サービスのラインナップも充実している。IaaS系サービスだけではなく、データベース、ビッグデータ、AIや機械学習などのプロダクトもあり、またセキュリティ製品も充実している。