米Microsoftは、プログラミング言語C#の将来バージョンである「C# 12」において導入される3つの新機能について、.NET公式ブログの4月11日(現地時間)付の投稿にて紹介している。
C# 12では、以下の3つの新機能が搭載される。
- 非レコードクラスおよび構造体のプライマリコンストラクタ
- 任意の型のエイリアス使用
- ラムダ式パラメータのデフォルト値
「非レコードクラスおよび構造体のプライマリコンストラクタ」としては、C# 9においてレコードの位置構文の一部として導入されたレコードのプライマリコンストラクタを、すべてのクラスと構造体に拡張する。プライマリコンストラクタを使用することで、クラス宣言自体にパラメータを追加することが可能になり、これらの値をクラス本体で使用できるようになる。
「任意の型のエイリアス使用」では、ディレクティブサポートの使用が任意の型に拡大され、ほぼすべての型へのエイリアス設定が可能になった。null許容値型のエイリアスは作成できるが、null許容参照型のエイリアス作成には対応しておらず、タプルは要素の名前と型を含められる。
「ラムダ式パラメータのデフォルト値」としては、パラメータのデフォルト値を指定可能にすることで、ラムダ式を強化している。これまでは、ラムダ式パラメータにデフォルト値を設定するために、ローカル関数またはSystem.Runtime.InteropServices名前空間の扱いにくいDefaultParameterValueを使用する必要があった。ラムダ式のパラメータにデフォルト値を設定できるようになることで、メソッド、コンストラクタ、ラムダ式のデフォルトパラメータによる、一貫したコードが得られる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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